「さようなら、初代 国立劇場」にガッカリ2022/09/05 07:10

 9月2日の朝刊に、「さようなら、初代 国立劇場」の全面広告が出て、ガッカリしてしまった。 校倉造りの建物をバックに桜の咲くカット、since1966とある。 三宅坂の国立劇場は、昭和41(1966)年に開場し、歴史的、芸術的に優れた価値を持つ日本の伝統芸能を上演し、また、伝承者を養成して、正しく保存、継承していくための事業を続けてきた、とある。 劇場施設や舞台機構の老朽化と、ユニバーサルデザインの導入など多様化するニーズへの対応が必要であることから、国立演芸場とともに全面的な建て替えを進めることになったのだそうだ。 来年令和5(2023)年10月末をもって閉場し、再整備工事に入るという。

 国立小劇場で歴史ある落語研究会の第五次、TBS落語研究会が始まったのが昭和43(1968)年3月、私はその第1回から通っている。 令和2(2020)年2月26日の第620回落語研究会は、安倍首相が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、多数の観客が集まる国内のスポーツ・文化イベントの開催を今後2週間自粛するよう要請した日であったが、TBSは開催を決めた。 その開催を最後に、公開の公演は行われず、収録だけが行われて、2年半になる。 長い間には、数々の思い出があるので、いずれ書きたい。

 「未来へつなぐ国立劇場プロジェクト」として、「これまでのご愛顧への感謝を込め、伝統芸能を未来へつなぐ記念公演として集大成となる企画が続々登場します」とある。 「初代国立劇場さよなら公演」には、9月は文楽(三部制で「碁太平記白石噺」「奥州安達原」など)、舞踊(舞踊名作集I)、10月は歌舞伎(「義経千本桜」二段目・三段目・四段目の三部制)、邦楽(邦楽名曲選I飛鳥~平安)が上演される。 というから、落語がないじゃないか、と文句を言おうとしたら、11月の歌舞伎公演は〝歌舞伎&落語コラボ忠臣蔵〟だという。 昼の部が、太神楽の「殿中でござる」、落語「中村仲蔵」春風亭小朝、歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」五段目・六段目。 夜の部は、太神楽を抜いた☆エッセンス☆だそうだ。

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