「ハッピネス ブータン王国 清水卓司写真展」2022/09/28 07:05

 仲間内の情報交流会の友人で、写真家の清水卓司さんが、9月13日から東銀座で「ハッピネス ブータン王国 Kingdom of Bhutan 清水卓司写真展」(後援:外務省 協賛:日本ブータン友好協会)を開かれたので、覗かせてもらった。 会場の太田興産銀座M&Sビルは、地下鉄の東銀座の出口を出た直ぐの所だったのに、歌舞伎座の裏のあたりをウロウロと探してしまった。 少し前に、「アド街ック天国」の「東銀座」で見た、オムライスが評判だという喫茶店YOUに大行列ができているのには驚いた。 銀座松崎煎餅が木挽町に移って出したMATSUZAKI SHOTENや銀之塔、マガジンハウスの場所もわかった。

 清水卓司さんの説明を聞きながら、拝見する。 ブータンの農業開発に貢献した西岡京治(けいじ)氏の功績を讃えた仏塔「西岡チョルテン」の写真があった。 海外技術協力事業団(現、JICA国際協力機構)でブータンに農業指導に赴き、特例で異例の長さ28年間の滞在となり、ブータンの農業発展に大きく貢献し、「ブータン農業の父」といわれる。 ブータン国王から「最高に優れた人」を意味する「ダショー」の称号を贈られ、現地では「ダショー・ニシオカ」と呼ばれる。 1933(昭和8)年~1992(平成4)年(59歳没、ブータンの国葬)。

 『日本大百科全書』(ニッポニカ)の「ブータン」の項を見たら、西岡京治・里子夫妻の執筆だったので、「ブータン」という国を知るため、引用する。

「ブータン Bhutan ヒマラヤ山脈東部の南斜面にある小王国。北は中国のチベット高原に、南はインドのアッサム州や西ベンガル州の平原に接する。正称はブータン王国Kingdom of Bhutanで、ブータンとはサンスクリット語の「チベット文化圏の周辺部」を表すことばに由来する。チベット仏教カギュ派の一分派ドゥルック派を国教とする仏教国で、国民は自国をドゥルック・ユル(竜の国)と称する。近年まで鎖国状態にあったため、「ヒマラヤの桃源郷」ともよばれている。面積4万6500平方キロメートル、人口69万2044(2007ブータン政府発表)、約66万(2007世界銀行資料)。首都はティンプー。」

 「……2006年12月に、第4代国王は譲位し、皇太子ジグメ・ケサル・ナムギャル・ウォンチュックが第5代国王となったが、第4代国王の構想に基づき、2007年12月に上院議員選挙、2008年3月に下院議員選挙が行われ、下院議員選挙で多数を占めたブータン調和党の党首ジグミ・ティンレイが同年4月国王により首相に任命され、組閣した。同年5月には国会が召集され、7月に新憲法を承認、絶対君主制から議会民主主義による立憲君主制となった。」

 第5代ウォンチュック国王は、1989年2月34歳の時、昭和天皇の大喪の礼に参列するため民族衣装の礼装「ゴ」で来日、2011年11月には結婚したばかりの(7歳の時、17歳の皇太子に「大人になって独身だったら結婚しよう」と言われた)ジエツン・ペマ王妃と東日本大震災後初の国賓として来日された。 先日のエリザベス女王の国葬では、天皇皇后両陛下のすぐ後ろにウォンチュック国王とペマ王妃のお姿があった。