二年半ぶりの有観客「落語研究会」 ― 2022/10/03 07:12
9月5日、TBSテレビ落語研究会の事務局から、嬉しいメールが来た。 2020年2月以来二年半の間、収録だけをして無観客だった国立劇場小劇場の会を、第651回を9月30日に(定員の半数かと思われる)295席の観客を入れ、開催するというのだ。 殺し文句は、「第五次「落語研究会」は、ご定連の鍛えられた耳が頼りの落語会です。」だった。 かつて定連席を持っていたメール会員に案内して、参加者を募り、参加希望が定数を越えた場合、抽選とするという。 さっそく、参加を希望して、結果を心待ちにしていた。 9月15日になって、発表のメールが来て、運よく当選したのであった。
9月30日、わくわくしながら、二年半ぶりに半蔵門まで行く、時間の読みを忘れていた。 夜の外出も久しぶりだ。 家を出るとすぐ、家内から電話で「円楽さんが亡くなった」と言ってきた。 これまた久しぶりの鶴屋八幡に寄って、国立劇場小劇場に入り、いつもの定連席の二列後ろの指定された席に座る。 お仲間のMさんも当選していて、会って話すことができた。 Mさんが私に取っておいてくれたのだが、驚くべきことに、何とTBSは、過去の無観客の期間のプログラムも作っていたのだ。
第651回落語研究会の演目と演者。
「魚の狂句」 三遊亭 わん丈
「碁泥」 柳家 三三
「小言幸兵衛」 立川 龍志
仲入
「ほうじの茶」 柳家 蝠丸
「鴻池の犬」 柳家 さん喬
開幕の囃子が終って、しばらく、緞帳が上がるまでの間、一つ置きに座った観客席の静寂は、深深として、とても長い時間に思えたのであった。
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