「ごきぶりホイホイ」50年、赤穂市大泊の工場2023/04/10 07:03

 6日朝日新聞(東京本社)の夕刊のトップが「ホイホイ こつこつ50年」で、アース製薬の「ごきぶりホイホイ」を取り上げ、赤穂市の工場を訪ねていた。 赤穂市坂越(さこし)にはゼミで一緒だったO君が在住していて、年賀状の返信メールに、坂越港から隣の入江「大泊(おおとまり)」までは山沿いに上って下っての狭いバス道で、大泊には「ごきぶりホイホイ」のアース製薬があるとあったのを記憶していたので、こう知らせた。

 「貴メールで、その存在を知った工場です。 アース製薬は69年に行き詰り、大塚グループの資本参加を受ける状態だったのが、当時の社長が71年夏、バスで赤穂の工場へ向かう途中、セミの声を聞き、少年の頃、トリモチでセミや鳥をつかまえていたことを思い出し、研究開発の結果、73年3月、あの家の形の「ごきぶりホイホイ」を発売。 大ヒットしてアース製薬はよみがえり、虫ケア業界で不動の地位を得たという。」

 すると、彼が毎月300円寄付をしているというWikipediaから、まず下記の引用があり、さらに返信があった。 「当時の社長」は創業者の孫・木村碩志(ひろし)さん、近所に住むその娘さんとは顔見知りだそうで、この工場のために坂越に至る道路が舗装されたのだということだった。

1892年 木村秀蔵が大阪(難波)で創業
1910年 兵庫県(赤穂市坂越)に工場を建設
1916年 炭酸マグネシウムの国産化に成功
1925年 株式会社木村製薬所を設立
1929年 家庭用殺虫剤「アース」発売
1940年 「アース渦巻香」発売
1953年 「アースエアゾール」発売
1964年 アース製薬株式会社に社名変更 「バスロマン」発売
1970年 大塚グループ資本参加
1973年「ごきぶりホイホイ」発売

木村碩志(ひろし)1930~2012 ごきぶりホイホイの開発者 木村秀蔵が祖父。