大相撲夏場所、一門と部屋別の幕内・十両力士2023/05/18 06:49

 大相撲の夏場所が始まった。 一門と部屋別、幕内・十両力士の表をつくってみた。(・十両力士) 霧馬山が、部屋に関取がいなくて、あちこち稽古に出掛けるというのがよくわかる。

  〇二所ノ関一門
佐渡ヶ嶽部屋(元琴ノ若) 琴ノ若(小結)琴勝峰(前5)琴恵光(前12)
片男波部屋(元玉春日) 玉鷲(前7) ・玉正鳳(十11)
田子ノ浦部屋(元隆の鶴) 高安(前2)
阿武松部屋(元大道) 阿武咲(前9)
高田川部屋(元安芸乃島) 竜電(前10)輝(前17) ・湘南乃海(十1)
 白鷹山(十6)
常盤山部屋(元隆三杉) 貴景勝(大関)隆の勝(前8) ・貴健斗(十7)
錣山部屋(元寺尾) 阿炎(前1)
放駒部屋(元玉乃島) 一山本(前15)  ・島津海(十6)
大嶽部屋(元大竜) 王鵬(前16)
鳴門部屋(元琴欧州)       ・欧勝馬(十4)
二所ノ関部屋(元稀勢の里)    ・友風(十12)

   〇出羽海一門
出羽海部屋(元小城乃花) 御嶽海(前6)
春日野部屋(元栃乃和歌) 碧山(前12) ・栃ノ心(十5)
立浪部屋(元旭豊) 豊昇龍(関脇)明生(前6) ・天空海(十5)
境川部屋(元両国) 佐田の海(前8)平戸海(前9)妙義龍(前14)
 ・対馬海(十14)
木瀬部屋(元肥後ノ海) 宇良(前4)金峰山(前5)  ・英乃海(十11)
 美ノ海(十7)志摩ノ海(十13)
藤島部屋(元武双山) ・武将山(十3)藤青雲(十13)
玉ノ井部屋(元栃東) ・東龍(十2)東白龍(十2)
二子山部屋(元雅山) ・狼雅(十4)
武隈部屋(元豪栄道) ・豪ノ山(十1)

  〇時津風一門
時津風部屋(元土佐豊) 正代(小結)  ・時疾風(十14)
陸奥部屋(元霧島) 霧馬山(関脇)
荒汐部屋(元蒼国来) 若元春(関脇)若隆景(小結)
追手風部屋(元大翔山) 大栄翔(関脇)遠藤(前2)翔猿(前3)
 大翔鵬(前11)剣翔(前15)  ・大奄美(十9)
伊勢ノ海部屋(元北勝鬨) 錦木(前4)

  〇高砂一門
高砂部屋(元朝赤龍) 朝乃山(前14)
九重部屋(元千代大海) 千代翔馬(前13)・千代の国(十9)千代丸(十10)
 千代栄(十12)
八角部屋(元北勝海) 北勝富士(前7) ・北の若(十10)
錦戸部屋(元水戸泉) 水戸龍(前16)

  〇伊勢ケ浜一門
伊勢ケ浜部屋(元旭富士) 照ノ富士(横綱)翠富士(前1)錦富士(前3)
 宝富士(前10) ・熱海富士(十8)
宮城野部屋(元白鵬) 北青鵬(前11) ・炎鵬(十3)落合(十8)

世界の人が行きたい盛岡<等々力短信 第1167号 2023(令和5).5.25.>2023/05/18 06:53

   世界の人が行きたい盛岡<等々力短信 第1167号 2023(令和5).5.25.>

 ニューヨーク・タイムズ(NYT)が発表した「2023年に行くべき52カ所」で、ロンドンに次いで、盛岡市が2番目に紹介されたという。 NYTは選考理由に、美しい川や山に囲まれた街で、徒歩で楽しめるコンパクトさ、伝統的な建物があることなどを挙げたそうだ。 盛岡市の中心部には北上川、中津川、雫石川が流れ、秋はサケが遡上し、冬は白鳥も飛来する。 街中のどこからでも、どかんと岩手山が見える。

 末盛千枝子さんの『出会いの痕跡』(現代企画室)が、市原湖畔美術館「末盛千枝子と舟越家の人々」展の記念出版として刊行された。 中心になっているのは、2018年から4年間、岩手銀行の月刊誌『岩手経済研究』に連載された≪松尾だより≫というエッセイだ。 その随所に、盛岡が登場する。 末盛さんは、父舟越保武さんが戦争末期に疎開した故郷の盛岡で、1945年から1951年まで、4歳から10歳、岩手大学付属小学校5年生の夏までを過ごし、わずか6年だが「人生にとってかけがえのない時間でした」という。 父は大理石を彫り、粘土を使ってブロンズ彫刻を作り、盛岡城址近く、今の教育会館のあたりにあった米進駐軍のキャンプに似顔絵を描きに行っていた。

 長女の千枝子さんに二人の妹が続き、初めて盛岡で生まれた男の子が、急性肺炎のため8か月で亡くなる。 両親は、父の姉一家が属していた四ツ家のカトリック教会で葬式をしてもらい、北山の教会墓地に葬った。 仁王新町の家から、日影門外小路の小流れにかかった一枚板の石橋を渡り、一家でその教会に通うようになる。 忘れられないのは、教会の鐘の音で、最近知ったのだが、今も残るその鐘は1900年にフランスから贈られたもので、その音は石川啄木や宮沢賢治の作品にも登場するらしい。

 父の作品《原の城》《ダミアン神父》やヘンリー・アーノルドの肖像などは、岩手県立美術館に収蔵されている。 宮沢賢治の『注文の多い料理店』を最初に出版した材木町の光原社は、世界中の手仕事を集めているが、庭の喫茶店には父のデッサンが飾ってある。 中ノ橋のテレビ岩手の一階にあった(2020年11月まで)第一画廊と喫茶店舷(父の命名)の上田浩司さんは、父や弟直木さんの仕事を認めて応援してくれた。

 ブリューゲルの《雪中の狩人》の絵のような景色、岩手山を正面にみる八幡平の松尾に、千枝子さんの親友が住んでいた縁で、父保武さんが1991年に松本竣介のご子息莞さんの設計で別荘を建てた。 その家に千枝子さんは2010年5月に移住し、翌年3月11日東日本大震災に遭う。 4月から盛岡のNHK文化センターで月一回「絵本の楽しみ」講座を始めた。 被災地の子供たちに絵本を届けようと「3・11絵本プロジェクトいわて」を立ち上げると、1か月ほどで全国から23万冊の絵本が集まった。