久し振りに訪ねた母は、恋をしていた ― 2023/09/18 03:38
ボランティア仲間は、生活困窮者たちに炊き出しや衣類の配布、隅田川べりのホームレスに、お握りや温かいお茶を配って歩いたりしている。 福江は教会の牧師(寺尾聰)と組んで、空き缶集めのホームレス(田中泯)が寝ている所に行く。 牧師の差し出すものは拒否し、福江のお茶は受け取る。 二人は、屋根のある所に寝られるように、生活保護の受給を勧めるが、男は役所の世話にはならないと言う。 男は、二人が「出来てるな」と、つぶやく。
孫の舞は、いそいそと帰って来た福江に、「好きなんでしょ、あの牧師さんが?」 「今まで会ったことがなかったわ、あんな男の人に。いろんなことを丁寧に教えてくれる。私が知らなかったこと、人間のこと、社会のこと…。あの先生と一緒にいると幸せよ。」 「すごい! 先生に言ったの?」 「言ってもらうまで、待つの。」 「まあ! 素敵。」
そこへ、昭夫が帰って来る。 「只今! 銭湯の後のビールは最高だね。お湯であの牧師さんと会った、裸の付き合いだ。子供の頃は、いつもお袋と一緒に来ました、お袋は若くてピチピチしていましたよって言ったら、あの牧師、赤い顔してた、純真だね。」 「酔っ払ってるんじゃない、早く二階で寝なさい。舞、用意して。」 舞が父親を押して、二階に上がると、「裸の付き合いなんて、嫌らしい」と。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。