桂九ノ一の「時うどん」2024/01/28 07:44

 1月25日は寒い日だったが、第667回の落語研究会があった。 桂九ノ一、初めてで、「九ノ一」というから女流かと思ったら、上方の大きな声の男だった。 含み笑いでなく、声を出して笑ってほしいという。 何でこんな噺を金取ってやるのか、というのをこれからやる。

 キー公、いくら持ってる? 八文。 たった。 セーやんは? ワイは、七文、二人で十五文。 うどん屋は、一杯いくらだ? 十六文。 一文足らん。 頭使って食うんだ。 半分ずつ食う、ワイが先に食うから、口出すな。

 うどん屋、寒いな。 寒おますな。 一杯頼む。 お連れさんは? うどん食う顔じゃないだろう。 どうぞ。 早いな、うどん屋はこれじゃなきゃいけない。 七味、とんがらしは? 入れてあります。 出汁からいくか。 鰹節か、昆布か? 親父の秘伝で。 うどんが、つるっとしていて、腰があって、しこしこ、もちもちしてる、いいな。 屋号は? またきて屋。 (キー公に袖を引かれて)引っ張るな! コイツ、アホや。 引っ張るな! 半分、残しといてやるから。 (ようやく渡す)ほら。 八文が、三本浮いてるだけや。 短いのばかり、腰まで行かん。 首のところに、蒲鉾の切れ端。 せめて、汁を飲もう、ズルズル。

 鉢、返しとく。 いくらだ? 十六文。 手を出して。 銭がこまかいよ。 一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、七つ、八つ、今、何どきだい? 九つです。 十、十一、十二、十三、十四、十五、十六。

 セーやん、銭持ってたんか、嘘つきだな。 お前わからなかったんか、時を聞いたろう、あそこで一文ごまかした。 そうか、ハハハ、ワイもやろう。 明日必ずやるから、十五文貸して。 駄目だ。

 キー公、友達から金を借り集めた、ごまかさんでも食えるほど。 セーやんが言った通りにやろう。 うどん屋、寒いな。 今日は、温くおっせ。 お連れさんもつくりますかって、言ってくれ。 お一人じゃないですか。 まだ、できんか。 湯が沸いてなかった。 七味、とんがらしは? 今、切らしてて。 出汁、辛ッ! うどんは、ベチャベチャ柔らかい、ブツブツと千切れて。 屋号は? こんといて屋。 引っ張るな! 半分、残しといてやるから。 誰も引っ張ってない、医者へ行ったほうがいい。 おかしな客だ、あんた銭いらんから帰って下さい。 そう言わんと、十六文払うから、手を出して。 気の毒やな。 銭がこまかいよ。 一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、七つ、八つ、今、何どきだい? 五つです。 六つ、七つ、八つ、九つ、十、十一、十二、十三、十四、十五、十六。

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