「アメリカ ハンバーガー事情探訪」2024/06/14 07:07

 火野正平の『にっぽん縦断こころ旅』の代わりに放送している番組で、「駅ピアノ・街角ピアノ」も好きだが、「アメリカ ハンバーガー事情探訪」のドキュメンタリーがよかった。 2023年12月29日に放送された『マイ ハンバーガーストーリー』という番組らしい。

 アメリカ人のソウルフードであるハンバーガー、ニューヨークからサンフランシスコまで、各地のいろいろなハンバーガー、バンズとパテの内、特にパテにはそれぞれの特色があって、その背景にある事情を探訪していた。 ニューヨークではウォール街で活躍するエリート女性が短時間で活力を得る豪華なハンバーガーと、CDデビューを夢見るラッパーが仲間と頬張る庶民のハンバーガー。 値段の差、その違いに驚く。

 その町の名前を知らなかった東部ニュージャージー州のハドソンフィールド、医師、弁護士など高所得者の住む町には、ヴィーガンバーガーがあった。 ヴィーガンは、ベジタリアン(菜食主義者)のうち、牛肉、豚肉、鶏肉、魚介類などの肉類に加え、卵や乳、チーズ、ラードなど動物由来の食品を一切とらない人達だ。

 Vietnam veteranベトナム戦争の退役軍人達、私などから少し上の年代の人たちが集まって、ハンバーガーを食べ、酒を飲みながら、思い出話を楽しそうに語り合っていた。 ミシガン州デトロイトでは、自動車産業が中国や日本の影響を受けて、沢山の下請け工場がなくなったという。 そこに働いていたという人が、アメリカ製に取って代わったこの品物はチャイナ製かなどと言い、哀愁を挟んだ揚げバーガーにかぶりついていた。

 テキサスだったか、カウボーイの本場では、さすがにパテはアメリカ一と自慢の牛肉だった。 サンフランシスコ、カストロ地区には、ソフトボールのゲイのリーグがあることを紹介していた。 多様性だ、と。