鶴見の街歩き、『ちむどんどん』の舞台だった2024/07/13 07:13

 三田あるこう会の「JR鶴見線をめぐる旅」だが、「あるこう会」だから当番が7月の酷暑を考慮しつつ、鶴見の街歩きコースを設定してくれていた。 海芝浦駅からの帰路、浅野駅で降りて、つぎの弁天橋駅までの一駅の街歩きだ。 この地域は、沖縄から来ている人の多く住む町だという。 すっかり忘れていたが、2022年4月から9月の朝ドラの『ちむどんどん』(羽原大介脚本)で、ヒロインの比嘉暢子(黒島結菜)が沖縄から上京し、銀座のイタリアンレストランで修行する契機になる沖縄県人会会長(片岡鶴太郎)に出会うのも、その後沖縄料理の店を開くのも、ここ鶴見なのだった。 『ちむどんどん』については、「ちむどんどん反省会」があって評判が悪いのを、私はなかなか良かったとして、『ちむどんどん』、反省会じゃない弁<小人閑居日記 2022.10.2.>を書いて「なんくるないさ」と総括していた。 「ちむどんどんする」は、胸がわくわくする気持だという。 「真(まくとぅ)そーけー、なんくるないさ」とは、人として正しい行いをしていれば、自然と(あるべきように)なるものだ、ということだそうだ。

 そこで鶴見の街歩きコースだが、鶴見線の浅野駅で下車、緑蔭を求めてまず近くの入船公園に行く。 折から自由広場では、沖縄角力(相撲)大会が開かれていた。 一般財団法人おきつる協会主催、横浜・鶴見沖縄県人会共催。 沖縄県外では唯一の大会で戦前から行われ、78回目だという。 土俵がなく、がっぷり組んでから始めるのが特徴で、勝負はもっぱら投げによる。 手や膝がついた程度では負けとならないので、背中を地につけるように投げて初めて勝ちとなる。 そういえば、『ちむどんどん』でも浜辺で沖縄角力(相撲)を取る場面があった。

 つぎに向かったのが、鶴見区仲通商店街の鶴見沖縄県人会会館の1階にある「沖縄物産センター」。 毎日出来立ての「サーターアンダギー」はじめ、「オリオンビール」や「泡盛」、沖縄の食材、缶詰や菓子、健康補助品、民芸品などいろいろなものが揃っている。 隣に「てぃんがーら」という食堂があるのが、『ちむどんどん』でヒロインが開いた沖縄料理の店を思わせる。  そのあと、ちかくのMAHALOHという中南米の物産が揃っている店に寄り、潮田神社へ行った。 朱塗りの立派な社殿が、沖縄との関連を思わせたので、当番の高原さんに聞くと、この土地のただの産土(うぶすな)の神社だということだった。

 そこから弁天橋駅まで15分ほど歩き、鶴見行に乗り、国道駅で降り、近くの味童 天金で天ぷら定食の昼食となった。 野菜は茄子と獅子唐?だけで、この土地らしく、穴子、海老、めごち、きす、と魚が中心のメニュー。 人数が多いので、揚げ立てとはいかないのが、ちと残念だった。 10,643歩、当番の種々の配慮のおかげもあって、熱中症警戒アラートの日にしては、ヘロヘロにならなかったのは有難かった。