令和六年『夏潮』「雑詠」掲載句 ― 2025/01/01 08:31
明けましておめでとうございます。 元日の恒例になった昨年の『夏潮』「雑詠」掲載句を、お笑い草にご覧に入れることにします。
一月号
寅さんと源ちやんの土手猫じやらし
曼殊沙華ポツポツと咲く彼岸かな
二月号
秋麗波打ち際をバス走り
十三夜の饅頭の上薄の絵
三月号
時雨るゝや老の歩みの覚束無
時雨るゝや賀状止めるといふ便り
お茶請にどさり茎漬スキー宿
二百号に寄せて
勇を鼓し五年連用日記買ふ
四月号
投句忘れ
五月号
読初や「ぼんやりの時間」てふ本を
電柱の碍子光らせ冬夕焼
ゆづりはや代々継ぎし衛門の名
夏場所や力士浴衣の藍の色
六月号
改装の囲ひに香る梅の鉢
雛を見に目黒の急な坂下る
面長ののんびり顔や昔雛
七月号
老散歩沈丁花嗅ぎまた歩き
たんぽぽの絮が車内を通り抜け
八月号
霜除ファン回り八十八夜かな
本郷の路地の奥なる残花かな
九月号
夏霞にぬつと現はれクルーズ船
後背の闇の深さや薪能
薪能南大門を浮き立たせ
十月号
銀ブラや苺パフェの千疋屋
福羽イチゴ御苑生れの誉れかな
ショートケーキ断面見事これ苺
十一月号
バイデンは二つ年下昼寝する
巌檜葉や盆栽村の路地狭く
十二月号
八十年ブヨと呼びきて汝はブユか
トニー谷何ン残暑てふ暑さかな
一月号
寅さんと源ちやんの土手猫じやらし
曼殊沙華ポツポツと咲く彼岸かな
二月号
秋麗波打ち際をバス走り
十三夜の饅頭の上薄の絵
三月号
時雨るゝや老の歩みの覚束無
時雨るゝや賀状止めるといふ便り
お茶請にどさり茎漬スキー宿
二百号に寄せて
勇を鼓し五年連用日記買ふ
四月号
投句忘れ
五月号
読初や「ぼんやりの時間」てふ本を
電柱の碍子光らせ冬夕焼
ゆづりはや代々継ぎし衛門の名
夏場所や力士浴衣の藍の色
六月号
改装の囲ひに香る梅の鉢
雛を見に目黒の急な坂下る
面長ののんびり顔や昔雛
七月号
老散歩沈丁花嗅ぎまた歩き
たんぽぽの絮が車内を通り抜け
八月号
霜除ファン回り八十八夜かな
本郷の路地の奥なる残花かな
九月号
夏霞にぬつと現はれクルーズ船
後背の闇の深さや薪能
薪能南大門を浮き立たせ
十月号
銀ブラや苺パフェの千疋屋
福羽イチゴ御苑生れの誉れかな
ショートケーキ断面見事これ苺
十一月号
バイデンは二つ年下昼寝する
巌檜葉や盆栽村の路地狭く
十二月号
八十年ブヨと呼びきて汝はブユか
トニー谷何ン残暑てふ暑さかな
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