「ガレナ釉」と「スリップウェア」2007/09/21 07:18

 「バーナード・リーチ―生活をつくる眼と手―」展の第II部は「土地に根ざ したデザインを求めて―英国カントリー・サイドの発見 1920年-1945年―」 で、リーチが浜田庄司とともにイギリスのセント・アイヴスに日本の伝統的な 登り窯を開き作陶を始めてからの作品が展示されていた。 その素朴なデザイ ンと絵付けには「ガレナ釉」や「鉄絵」といった説明がついている。 「ガレ ナ釉」がわからないので、ネットで検索したら、日本スリップウェア協会のホ ームページに関連の記事があった。

 それによると、白色や有色の泥漿状の化粧土(スリップ)で文様を描き出し、 「ガレナ釉」と呼ばれる鉛釉を掛けて、低火度で焼く陶器をスリップウェアと いうのだそうだ。 大皿・大鉢類、手付き酒杯(ポゼット・ポット)、揺り籠の ミニチュアなど、英国の風土から生れ、日用雑器として多くの家庭で愛用され たスリップウェアも、20世紀初頭には製作・生産が途絶していた。

 その日用雑器としてのスリップウェアの中に、柳宗悦たちの民藝運動が「確 かな暮らしの姿」「誠実な仕事の証」を見出し、日本的な「渋さの美」と同時に、 洋の東西を超えた「普遍的な美しさ」を発見した。 それを日本で知ったリー チや浜田庄司がセント・アイヴスで、スリップウェアを復活するに至ったのだ った。 柳宗悦は「その美しさは本国の英国に於てよりも、日本の方でもつと 感心されてゐるかも知れない」(「スリツプ・ウエアの渡来」)と述べているそう だ。