東京駅、丸の内界隈「歩こう会」2013/10/17 06:34

 5日の土曜日、生憎の雨模様だったが、慶應志木会の「歩こう会」があって、 丸の内界隈と皇居東御苑を散策した。 前回、品川から新橋まで慶應義塾ゆか りの地を巡った際などの企画をした「歩こう会」の中心、12期の岡田幸次郎さ んを始めとする12期の皆さんに、10期の私と便乗の家内を、志木会事業担当 の35期の大澤宏樹さんがガイドになって案内してくれた。 「歩こう会」、い つも素晴らしい企画と案内で、楽しい会なのに、参加者の少ないのが惜しい。  次回は、早稲田界隈を計画中だとか、大勢参加して盛り上げたいものだ。

大澤さんの会社は、丸の内にある唯一の塗装会社、明治2年創業、リニュー アル前の東京駅の塗装に関わったという老舗だそうだ。 丸の内は庭のような もの、緊密な計画と名ガイドに一同、発見の多い楽しい一日を過ごすことが出 来た。 私は昔、丸の内に勤めていたことがあり、夫婦の野次馬で新しく出来 た建物なども、よく見に行く方なのだが、初めて知ることが多かった。

 集合した東京駅南口のドームでも、改札口を出た右手の壁際の床に、印があ る。 1921(大正10)年11月4日、原敬首相が政友会近畿大会に出席するた め、ここに差しかかったところを、柱の陰から飛び出した大塚駅の転轍手中岡 艮一に暗殺された場所だった。 そこの出口寄りから、東京ステーションホテ ルに入り、豪華なエレベーターで二階へ、Bar Oakの前を通って、ぐるり南口 のドームの上下を見ることができる。 昨年、戦災で2階になっていたのを創 建当時の3階に復元、リニューアル(鹿島の施工)した丸の内駅舎だが、南口 から外に出る時、大澤さんが創建当時のレンガの目地が盛り上がっている覆輪 (ふくりん)目地なのを教えてくれた。 手間のかかる、技術の必要な目地仕 上げなのだそうだ。 そのそばでリニューアルのポイントだった免震工事の緩 衝装置も見た。 屋根は天然スレート、出荷直前に東日本大震災が起こり、石 巻市雄勝(おかつ)町の四倉製瓦工業所で被災し汚れたのを、使用するように という運動が起こって、一つ一つ洗って整備し1万5千枚が使われたという。  45万枚の内、南北ドーム・中央部と言った主要な個所には、平成2(1990)年 に葺き替えられたものも含めて国産スレート12万6千枚が使われ、あとはス ペイン産などが使われたのだそうだ。 

 この東京駅丸の内駅舎を眺めるのには、最後に行ったJPタワー(東京中央 〒局)6階のKITTEガーデンが最高なのを教わった。 正面からの眺めは、新 丸ビル7階の開放的な丸の内ハウスのテラスもいいらしい。

 東京駅から行幸通りをはさんで、左の丸ビル、右の新丸ビルは三菱地所の基 幹ビル。 丸ビルの行幸通り沿いに、古い丸ビルの三つのアーチが保存されて いる。 界隈はもと海岸の湿地で、開発時に駅舎やビルの基礎に、現在のコン クリート・パイルのように、松材(米松)の杭(柱)を沢山打ち込んだ事は聞 いていたが、その松の柱をアート作品として、同じ場所で見ることができる(足 許のガラスの下と立ったもの)。 新しい丸ビルには何度か行ったが、この 二つとも、全く知らなかった。