「桔梗」「秋の水」わが選句と主宰の選評 ― 2009/09/13 07:00
「桔梗」と「秋の水」の句会で、私が選句したのは次の七句。
桔梗の一ト本生けし東司かな 良
山荘の夕餉は早し白桔梗 ひろし
しづけさの底に桔梗咲いてゐる 梓渕
追分にタクシー待つ間の桔梗かな さえ
秋水の一枚すべる岩青し なな
秋水に犬遊ばせて少年よ 秋
船頭と二人の渡し秋の水 梓渕
英主宰、渋谷の句会では、題詠の面白さを感じるという。 『夏潮』誌の「課 題句」を「雑詠」よりも面白いという人がいるけれど、作者が季題と向き合っ てあれこれ苦労する格闘技のようなところが、渋谷の句会も似ている、と。 二つのアプローチがある。 (1)あくまでも季題を追求し、見極める。 (2)まったく違うものとの取り合わせによって、雰囲気で季題に迫る。
私の採った句については、こんな主宰の選評があった。 <桔梗の一ト本生け し東司かな>、きりっとした端正さ、静寂。 <しづけさの底に桔梗咲いてゐ る>、「しづけさの底に」に作者の狙い、方向性が見える、それは作者独自のも ので、それでよいだろう。 <秋水の一枚すべる岩青し>、「一枚すべる」がい い、だが俳句の手柄は一か所でよく、あとはさわらないのが技だ、その点で「岩 青し」の「青し」が必要かどうか、引っかかる、「岩まろし」くらいでよいので はないか。 <船頭と二人の渡し秋の水>会話があるのかどうか、入れ物だけ を提示して、あとは読み手に想像させる。
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