橋本五郎さん「「福沢羅針盤」で現代政治を解く」 ― 2025/12/07 07:36
11月29日は、福沢諭吉協会の土曜セミナー、橋本五郎さん(読売新聞社特別編集委員)の「福沢諭吉から何を学ぶか――「福沢羅針盤」で現代政治を解く」を聴いてきた。 『文明論之概略』出版150年記念企画「『文明論之概略』を語る」の2回目で、9月の平石直昭さんと来年3月の小室正紀さんの回の間である。 橋本さんは、ジャーナリストとして福沢から何を学んだか、福沢の思考方法に、日々生起するさまざまな政治現象を解く鍵があるということを語るという。
まず、≪「議論の本位」を定むることの大切さ≫。 「議論の本位を定めざれば、其利害得失を談ず可らず」。 「人事の進歩は多事争論の中に在り」とは福沢の大事なテーゼ、「多事争論」のなかにこそ進歩の源泉があるということだが、ただワイワイ議論すればいいというものではない。 まず何を主題として議論しているのかということを定める。 福沢の言う「本位」とは、問題の本質とは何なのか、議論する際の優先順位とは何なのかを定めて(確認して)議論しなければ、生産的な議論はできないということだ。 当たり前のことのようで、そうなっていないのが、いたるところで見られる。 卑近な例として、「政治とカネ」の問題を取り上げてみよう。
(1)政治資金パーティー問題の本質とは何か。 政治には、支持者を増やすのにも、お金が必要だ。 歳費や通信費その他を合わせた6千万円では足りない。 献金を仰ぐのだが、最近はあまり出してくれないから、パーティーを開く。 それは、いけないこととは思えない。 ノルマ以上を届けなかったという一点だけが問題なのだ。 安倍は公表すべきとしたが、幹部が協議して、積極的にそうしようと言った者はいなかった、無責任体制。
(2)「政治とカネ」の問題「派閥政治」がもたらしたものか。 派閥の機能。 選挙互助会。 研修の期間。 政策、議院運営の情報収集。 人事の推薦名簿。 派閥の功罪は、徹底的に論議すべきだが、派閥があった方がよいと思う。 派閥は総理大臣の養成機関。 総理大臣は、1. 金。 2. 政策が分からないと駄目。大野伴睦は、記者たちに、ナベツネ(渡辺恒雄)に聞いてくれ、と。桜田五輪担当相、オリンピック憲章がわからず、大工の棟梁。 3. 人間的魅力。田中角栄。 (つづく)
最近のコメント