「ぜひ一生の心のよりどころのような形で学問をお続けください」2025/09/13 07:10

10日、秋篠宮家の悠仁(ひさひと)さまの成年を祝う昼食会で、お茶の水女子大付属小、中学校時代の悠仁さまを見守ってきた室伏きみ子・同大学前学長は「ぜひ一生の心のよりどころのような形で学問をお続けください」と伝えたという。

一昨日、「ワクワク「学ぶ」と、高齢でもつまらないということがない」と題して、Eテレ「100分de名著」『福翁自伝』第2回「自分を高める勉強法とは」について、こう書いた。 「一生の柱」、学ぶことを柱にしていたら、高齢になっても、つまらないということがない、勉強してみようという気になる。 「学び」を軸にした人生をみんなで歩んで行く、緒方の塾の塾生になった雰囲気で…。 それで思い出した言葉があった。

 若い時に、西郷隆盛や吉田松陰や坂本龍馬が愛読したという、幕末の儒者、佐藤一斎の『言志四録』にある、この言葉を知って、感心した。 「少(わか)くして学べば壮にして成すあり。 壮にして学べば老いて衰えず、老いて学べば死して朽(く)ちず。」 若くして学んだろうか、壮年で学んだろうか、まことに怪しい。 今、老いが進んで朽ちかけているのだが、これからでも学べば、まだ希望があるのだろうか。