雷雨下、「とうもろこし」と「水澄む」の句会2025/09/22 07:01

 東京でもゲリラ豪雨があって、自由が丘や戸越銀座の商店街で冠水騒ぎになった9月11日、『夏潮』渋谷句会があった。 並木橋近くの会場に着くまでは、まだ降っていなかったが、句会が始まると長い間雷鳴が轟いて、大雨になったらしい感じが伝わって来た。 本井英主宰はお休みで、後選をしていただく。 兼題は、「とうもろこし」と「水澄む」、私は次の七句を出した。

この時節冷しもろこしよく売れて
縁日は焼きもろこしの香りかな
唐黍をチンする世とはなりにけり
かつてよりとうもろこしの甘さかな
両国橋源吾の句碑や水澄めり
水澄みて小魚走る目の当り
「夏潮」の表紙のやうに水の澄み

 私が選句したのは、次の七句。 <富士映す忍野八海水澄めり>を特選とした。

ひげ長きたうもろこしや道の駅        盛夫
もろこしを綺麗な前歯見せて食ぶ      幸枝
富士映す忍野八海水澄めり         照男
水澄めり浅瀬に光る稚魚の群        なな
水澄める梓川(アズサ)に沿へる登山道  照男
鳥海山の丸池様の水澄めり         正紀
山葵田のみどり映して水澄めり       真智子

 私の結果。 <唐黍をチンする世とはなりにけり>を、盛夫さんが特選、正紀さんも採ってくれた互選二票。 英主宰の後選には、採ってもらえなかった。 土砂降りというより、鳴かず飛ばずの、そぼ降る雨であった。

 帰りは、少し小降りになるのを待って、渋谷駅まで歩き、いつもの東横のれん街で買い物をして、だいぶ遅れているらしい東横線に乗る。 電車を待つ間に、大井町線や目黒線が運転を見合わせているのを知る。 田園調布駅まで行き、バスで帰ることにしたのが正解で、自由が丘周辺は冠水していて、家内行きつけのスーパーは一週間経ってもまだ営業できない状態になっていた。 田園調布駅のバス発着場は、蒲田行きがものすごい行列になっていた。 渋谷から田園調布へ来るバスは、自由が丘駅前バス停前の地下ゴルフ練習場が完全に浸水していた場所を通って、なんとか遅れて到着。 というわけで、多少時間はかかったものの、知らない内に大騒ぎを、うまいことすり抜けて、帰宅できたのであった。

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