日米野球文化の融合2008/02/10 08:11

 松坂大輔は大リーグに、どう適応していったか。 ゴードンさんは、ピッチ ングコーチのファレルとのインタビューで、5月3日シアトル・マリナーズに 7失点を与えた後、松坂がそれまで意識的に適合しようとしていたアメリカ式 の練習方法から、日本で慣れ親しんだ走り込みと投げ込みを中心にした練習に 戻り、上半身のウェイトトレーニングの量も減らしたことを、聞き出している。

 松坂は5月14日、地元でのデトロイト・タイガース戦で、124球の初完投 勝利をあげた。 つぎの19日のアトランタ・ブレーブス戦も絶好調、8回を終 わって13対3とリード、投球数は104だった。 記者たちが記録を調べると、 レッドソックスで二試合連続完投勝利をした投手は、なんと11年前のあのロ ジャー・クレメンスだった。 だがフランコーナ監督は、ここで松坂をおろし、 松坂は試合後「完投したかった」と語った。

 日本より長いシーズン、長い移動距離、日本での「中6日」から、大リーグ の「中4日」(毎日試合があり、5人の先発投手陣で回す)100球を目途とする ローテーションへの変化に、どう適応するか。 登板と登板の間の練習量をど うするか。 松坂と、監督、ピッチングコーチの試行錯誤、それをめぐるマス コミやファンの議論も、シーズンを通じて続くことになった。 ゴードンさん は、日米双方のピッチングに関する考え方の相互理解が進んだという。 大き く見ると、異文化同士が相互に影響を及ぼし合い、時代とともに劇的に変遷し ている。 文化というものは、歴史や地球レベルの交流のなかで形作られてい くものなのだ、という。