「ちょっと出かけて来ますわ」 ― 2008/02/13 07:49
三年ほど前の「等々力短信」に毎朝の散歩のことを、「千日回峰行」のような ものだと思うこともある、と書いた。 2月4日からの朝日新聞夕刊「人生の 贈りもの」は、酒井雄哉(ゆうさい・81歳)さん(天台宗大阿闍梨)のインタビ ューだった。 「千日回峰行」というのは、とんでもないものだった。 比叡 山山中を1日30キロ拝み歩いて七百日、9日間不眠不臥(が)断水断食の堂入り、 60キロを百日、84キロの京都大回りを百日、山中30キロ百日で満行となるが、 挫折したら自害する決まりがある。 酒井さんは合計約4万キロを歩く「千日 回峰行」を、1980年と1987年の二度も満行した。 二度も満行した人は、400 年で三人だけだそうだ。
相当に緊張してインタビューに出かけた友澤和子記者は、酒井雄哉さんのざ っくばらんで、どんな人に会う時でも、わけへだてをしないことに驚く。 い つもまわりに言っている「おれ死んだらお葬式いらねえからって。ちょっと出 かけて来ますわって、そういうのがええわな。」
先日、「秋、時々夏」で、ずっと止まっていた知人のブログが、「只今、母は 出かけております」で再開した。 ドスンと、胸にこたえる内容だった。 お 母さんが亡くなっていた。
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