志ん公の「孝行糖」2012/03/31 04:09

28日は、第525回の落語研究会だった。 年度の最後、新しい定連席券(カ ードだが)の受け取りと、豪華な顔ぶれで、満員だった。

「孝行糖」       古今亭 志ん公

「お血脈」       入船亭 扇辰

「黄金餅」       古今亭 志ん輔

       仲入

「親子酒」       柳家 小さん

「茶の湯」       柳家 小三治

「古今亭志ん公」でググったら、トップページの七番目に<轟亭の小人閑居 日記 馬場紘二2010. 11.27.>「古今亭志ん公の「万病円」」が出て来て、びっ くりした。 「まずまずの出来」などと書いている。 責任重大である。

「孝行糖」とは、懐かしい。 戦後、子供の頃、ラジオで金馬の「孝行糖」 を、よく聴いた。 近年は、聴いたことがない。 志ん公、幟を立て車を引い て来る豆腐屋(チェーンなのか)の話から入り、午後二時に来るパン屋からチョ コ・クロワッサンなど買う、その時間に家にいるわけだ、と。 死んだ魚を生 きているように売る鰯屋、その逆の金魚屋の売り声。 でえこ(大根)から、ご んぼうへ、「ん」の移動。 麩は、麩屋でござい、生の芋は固そうに、ふかした 芋はやーらかく。 油ですべるように(巻き舌で)、おサツのマッルッ揚げ。

与太郎が親孝行のご褒美に、お上から青緡(ざし)五貫文(田中優子さんの解説 「新・落語掌事典」によると、蕎麦の値段で換算して5000文は約9万円にあ たるそうだ)を頂くことになる。 長屋の連中が、それを元手に与太郎が暮して いけるように、いろいろ考える。  大阪の嵐璃寛と江戸の中村芝翫の人気に あやかり、璃寛茶と芝翫茶という渋い反物や、璃寛糖と芝翫糖という飴を売り 出して当てた人がいた。 その飴屋の売り方をそっくり頂いて、与太郎に飴屋 をやらせようということになる。 商人は馬鹿になれというが、与太郎はまじ りっけのない馬鹿だから、と。 箱や、たっつけ、太鼓と鉦を用意してくれる 人がいる。 「孝行糖、孝行糖、孝行糖の本来は、粳(うる)の小米に寒晒し、 榧(かや)ァに銀杏、肉桂に丁字、チャンチキチン、スケテンテン、昔、昔、唐 土の二十四孝のその中で老菜子(ローライシ)といえる人、親を大事にしようと て、こしらえあげたる孝行糖、食べてみな、おいしいよ、また売れた、嬉しい ね」 大変な人気になるが、うるさいことでは江戸一の小石川の水戸様の御藩 邸の門前でやって、門番の小言に鳴り物が合って怒らせ、六尺棒でポカポカ打 たれる。 昔は小梅の水戸様と言っていたような気がするが、厳めしさからい えば藩邸のほうがいい。

志ん公、なかなかいいと思ったら、次に上がった扇辰が「若々しくていい、 受けたい受けたいという変な色気がない」。 仲入にお会いした浅草の先輩も 「志ん公、よかったね」と。

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