Bunkamuraル・シネマでウディ・アレン2015/04/19 07:11

 「ボッティチェリとルネサンス―フィレンツェの富と美」展を見た後、レス トランのドゥ・マゴ・パリで、展覧会のフィレンツェにちなんだパリ特製メニ ューというランチを食べて、ル・シネマでウディ・アレン監督の『マジック・ イン・ムーンライト』を観た。 Bunkamuraで、文化にどっぷり浸かったわ けだ。 渋谷もここまで来ると、落ち着いた大人の感じがして、何かほっとす る。 映画は公開初日だったが、もちろん舞台挨拶はなかった。

 それで思い出したのが、Bunkamuraが開館した26年前の出来事だ。 1989 (平成元)年10月1日は日曜日で、家内と二人、普段着で渋谷にぶらぶら散 歩に出た。 Bunkamuraができたというので、野次馬で見に行ったら、東京 国際映画祭が開催されていた。 オーチャード・ホールの前まで行くと、友人 のFさんがいるではないか。 東京国際映画祭のプロデュースをしているとい う。 これからイヴ・モンタンが出るので、見ないかと言ってくれた。 恥ず かしながら普段着のままで、オーチャード・ホールに入れてもらって、イヴ・ モンタンのスピーチを聞き、モンタン自伝のミュージカル映画『想い出のマル セイユ』を観たのだった。 「棚から牡丹餅」の、よき思い出である。

 ル・シネマは、客席での飲食はお断り(ペットボトルなどふた付の飲み物は 可)だから、シネコンの受動喫煙ならぬ「受動ポップコーン&コーラ」がない のは、とてもいい。

 『マジック・イン・ムーンライト』、タイトルがモノクロだったので、ずっと そのまま行くのかと思ったら、そうではなかった。 ウディ・アレンらしい出 だしだ。 ついでに、エンドロールだが、キャストもサポーティング・キャス トもアルファベット順なのが、面白い。 最初がヴァネッサおばさんのアイリ ーン・アトキンスA、二番目がスタンリーのコリン・ファースF、三人飛んで、 六番目にヒロイン、ソフィのエマ・ストーンSという具合だ。 ウディ・アレ ンの哲学なのだろう。(つづく)