一橋治済に天罰、蔦屋耕書堂はさらに発展 ― 2025/12/22 07:12
『べらぼう』最終回「蔦重栄華之夢噺」。 阿波の孤島へ流される一橋治済、途中で小用がしたいと、縄を解かせ、見張りの刀を奪って刺し、逃げ出すが、雷に打たれて落命する。 天罰。 一方、お城に入った斎藤十郎兵衛は、美味しいものを食べ、能面などを愛で、絵を描く暮らしに満足している。
蔦屋耕書堂は営業を再開する。 松平定信は国元の白河に引っ込む途上、蔦屋の店先に現れる。 蔦重は、昔の黄表紙を仕立て直ししたものが、江戸でなく諸国でそこそこ売れていると、話す。 定信は、「イカチキドクキケテコミカタキカクツケタコノカダキ」(「いちどきてみたかったのだ」)と言う。 斎藤十郎兵衛の無聊を慰めて欲しい、そちの替え玉の考えは秀逸であった、と。 黄表紙はもれなく読んでおる、そこは神々の集う社(やしろ)であった。 わが政(まつりごと)、唯一の不覚だった、上がった凧を許せば、全てが違った。 蔦重は、写楽は、恋川春町(岡山天音)供養のつもりだ、でっかい凧を上げさせたのは、私でございました。 定信は、黄表紙をこまめに白河へ送れ、と。 (番組の「紀行」では、松平定信、楽翁は白河で、民の暮しの向上、文化振興に努めた、硬軟兼ね備えたオタクであった、と。)
蔦重は、正月を限りに「写楽」は、打ち切りにする。 皆が溶けあっている「写楽」の仲間に、骨を折ってくれた斎藤十郎兵衛様も加えよう、「東洲斎・とうしゅうさい」を引っくり返すと、「斎藤十・さいとうじゅう」になる、と思いつく。
蔦重は、いろいろ新しい企画を出す。 白河小峰城の松平定信のところへ、蔦重からの文が届く。 伊勢松坂の本居宣長(北村一輝)の所へ行き、和学の本を出すと。 和学は田安が大事にしてきた。 幕府の儒学は「屁」。 イザナギ、イザナミは、助平でおっちょこちょい、喜び、悲しみ、もののあわれ、和学のどでけえ器を、江戸のみんなに広めたい。
江戸はせっかちだが、短い黄表紙でなく、長くて楽しめるものを出したい。 滝沢瑣吉(曲亭馬琴・津田健次郎)に、長いものを、芝居みたいに話の筋が読めるように、書いてくれと頼む。 重田貞一(十返舎一九・井上芳雄)には、江戸に縛られない、諸国を歩く話を、頼む。 勝川春朗(葛飾北斎・くっきー!)には風景画を描けと。
病身の長谷川平蔵から文があり、蔦重と二人、宿場の津島屋という駕籠屋の女将を覗きに行く。 本好きで、子にも恵まれ、幸せにしている。 かつて、二人の愛した、瀬川の後ろ姿だった。
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