三田界隈吟行2006/04/17 08:11

 慶應志木高同窓会志木会の俳句の会「枇杷の会」でご指導いただいている本 井英先生が3月末で志木高を退職された。 15日、同じく本井先生に師事して いる慶應女子高の「小春会」、中等部の「心太会」の三校(会)合同で、本井英先 生に感謝する句会と懇親会があった。

 午前10時半に田町駅で集合、三田界隈を吟行する。 芝公園に足を伸ばし た方々もいたようだが、私はキャンパスの旧図書館周辺の句碑、歌碑、石碑を 見て回り、気温も低かったので、早々に演説館奥の新しい建物のカフェに逃げ 込んで、作句にかかった。 三田を俳句に詠むなど、こんな機会でもなければ 在り得ないから、お蔭さまというか、文字通り有り難いことであった。   東門前の中国飯店で昼食後、午後2時から中等部の会議室で、30人の大句会。  中等部の一回生、昭和32年大学卒業、作句五十年という大先輩から若手まで、 いろいろの年代、それも女性メンバーの多い、「枇杷の会」初の他流試合(師は 同じだが)である。 5句投句して、145句の中から、5句を選句することにな るから、選ばれる確率は3.4%という狭き門だ。  私が作った句は、下記の通り。(○印を投句)

   ○春の潮自由の海へ船出かな

    花時も秋色最中大坂家

   ○ごきごきとしごいてみたき花穌枋(ずおう)

   ○若き日は銀杏の芽吹き見てをらず

    花冷や気品の碑見て襟正す

   ○満天星(どうだん)の一つ一つに神の御手

    ふらここやただの二年で三田の傘

   ○春昼や二十歳の頃の三田にゐる

 結果は、挨拶句の「春の潮」を主宰の本井先生にも採っていただいて2点、 「ごきごき」「若き日」が各4点、「春昼」に2点、「満天星」に1点と、合計 13点という望外の得点だった。 そ知らぬ顔をしていたが、内心はほくほく。

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