「スナックえんどう」か「スナップえんどう」か ― 2006/06/10 07:11
金曜日の早朝、散歩の途中で、我孫子の農家のご夫婦が野菜を売りに来て、 トラックで時間調整しているのに会う。 これから売り歩こうという時間だか ら、私が第一番の客である。 キュウリやトマトはもちろん、葉物野菜が新鮮 で美味しい。 いつも同じ安い値段なのが、良心的である。 難点は、こちら の欲しいものが、いつもあるとは限らないことだ。 このところ、豆類も持っ て来る。 ソラマメ、絹さや、スナックえんどう。 とくにスナックえんどう が、甘くて、やわらかくて、美味しい。
それが『暮しの手帖』を何気なく見ていたら、「スナップえんどう」とあるで はないか。 あわてて英和辞典でsnapを見ると、snap bean「さやごと食べる マメの総称」とあった。 えーッ、「スナック」じゃなくて、「スナップ」だっ たのか。 じゃあ「スナップえんどう」と「さやえんどう」は同じなのか、新 たな疑問もわく。
こういう時は、ウェブサイトのお世話になる。 「お豆百科事典」豌豆(えん どう)http://iriko.jelllybean.jp/mame/endo.htmというのがあった。 そこでの 結論は、正式名称が「スナップえんどう」で、品種として「スナックえんどう」 があり、どちらも正しい。 「スナックえんどう」の方が、お手軽感や分かり やすさから売れそうだ、と。 そもそも豌豆は、英語でpea、日本では、(1)青 豌豆…乾燥豆として出回る。うぐいすあんの原料など。(2)赤豌豆…乾燥豆とし て出回る。みつ豆に入っている豆がこれ。(3)さやごと食べる種…さやえんどう など。若いさやを食べる。(4)さやは食べず、熟した中の豆を食べる種…グリー ンピースなど。 最近では、豆が大きくなってもさやも実も食べられる「スナックえんどう」 や「さとうざや(シュガーピース)」とあるから、これらは(3)の種類に入るのだ ろう。 「絹さや」は「さやえんどう」の別名。 豌豆が、和菓子の落雁の材 料であり、甘納豆もこれからつくることも、分かった。
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