歌武蔵の「胴斬り」 ― 2006/07/04 07:07
三遊亭歌武蔵の「胴斬り」、得意ネタにしているようで、何度か聴いたが、だ いぶよくなってきて、けっこう受けていた。 お湯屋の帰り道、「ボォーーー ーッ」としていて、辻斬りか試し斬りにやられた男の上半身が、「ぼーん」(下 座で銅鑼か太鼓を鳴らす)と用水桶に乗るあたり、恰幅が噺に合う。 斬られ たと気がついて、天を仰いで「アーーーアアアーー」(身体を使い、ばかみたい に伸ばすやり方をほかにも使ったが、その雰囲気を言葉で表現するのが噺家の 腕ではないか)。 西の方から気の荒い侍連中が来ている、というから時代設定 は幕末。
胴は昨日行った桜湯というお湯屋の番台に、足は橋本町の蒟蒻屋の六兵衛さ んのところに奉公して、蒟蒻を踏む職人になる。 このシュールさについて来 られますか、と汗を拭く。 落語は知的な遊び、IQの高い人でないと、ついて 来られない、と。 富山県魚津(蜃気楼と魔法使いで有名なウオヅ)の学校寄 席で「犬の目」をやったら、あとで応接室で校長と教頭が訊いたそうだ「過去 にああいうことはあったんでしょうか」。 あと、サゲまで2分、どうかつい て来てください。
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