まずまずの結果、そして「兼題と嘱目」 ― 2006/10/15 08:14
17名参加のこの句会の結果、私の成績はまずまずといったところだった。 「元農高」を採ってくれたのが4人、由美子、山宗、みちこ、ひろしさんの皆 さん。 「町中に煎る店」を美保さんと英先生、「新豆のビラ」を美枝子さんと 英先生が採ってくれた。 と、いうわけで「腹式呼吸」と「よく日の当る」に は、お呼びがなかった。 英先生は「町中に煎る店ありし落花生」を、千葉あ たりの産地の町だからあるローカルな店と読み「町中に煎る店もあり落花生」 と添削してくれた。 私が選句した五句は、次の通り。
東京に富士ひき寄せて秋高し 永子
植木屋の鋏の音や秋高し やすし
ようやくに上棟迎え秋高し みちこ
祖母の畑掘りて鈴なり落花生 美枝子
落花生食べつつ二人違うこと 早苗
「富士ひき寄せて」には、票が集まった。 「植木屋」は、「松手入」という 季題を睨みながら作っている老練な句との、英先生の評。 「ようやくに」を、 私は上棟までのいろいろな苦労と読んだのだが、先生は秋雨秋霖の時期があり、 秋晴れの季節になったと読んだ。
本井英先生の、兼題と嘱目についての講義。 兼題で、自分の今までに蓄え て来た記憶のファイルを繰って作句する訓練をすることが、いざ嘱目で実際に 季題に出合った時、季題の本性を見出す手立てになる、本性に接近する力を養 うということだった。
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