「給料に見合う仕事を、自分で探せ」2007/09/15 07:10

 大手通信販売会社ニッセンで“ミスター総務”と呼ばれていた武島千代喜さ ん(昭和24年生れ・58歳)は、田中幸三業務執行責任者に呼ばれ、「日本の総 務は何をするのか。日本の総務の強みは何か。給料に見合うだけの仕事を、自 分で探してほしい」と申し渡される。 総務部員の佐藤さんも「自分で何をし たいんや、それを自分で考えろ。一生懸命仕事をしていれば、上の人がよう按 配してくれると思うのは、間違っている。新入社員でない佐藤さんには許され まへんで」と言われる。 仕事の40%が中国に移り、さらに移管が進む中で、 15人いた経理から3人目の退職者が出る。

 武島さんは、700台の自動車のリース業務(各支店とリース会社に関わる) を中国に移管する仕事を担当する。 パソコンで処理する「マニュアル」のプ ランを持って中国から来た何玉さん?という若い女性と、それが実際に機能する か検証し、中国にも出張する。 何さんの、わからない事を積極的に質問する 姿勢や意気込み、間違いはすぐ謝り、先を先を感じて理解していく姿に感心す る。 何さんは、農村で働く両親の期待をになって、大学で学んだのだった。  この経験を通じて、最初は疑問に思っていた総務仕事の中国への移管に、手応 えと仕事の喜びを感じた武島さんは、同時に、日本人である自分にしか出来な い仕事は何かについて考えたことを、実行に移していた。 個人情報保護士の 資格試験への挑戦だった。 番組の終りで、それに合格した武島さんは、新し い仕事の開拓を始め、「やるしかない」と言う。