あなたが日本人であると感じる時は? ― 2008/09/27 07:24
秋分の日の23日、NHKホールにパネルディスカッションを聴きに行った。 慶應義塾が創立150年記念として去年の8月から全国各地で開いてきた「学問 のすゝめ21」と題した講演会の最終、14回目である。 事前にネットで申し 込んで、一応当選し、3,000人とか入るNHKホールが満杯だった。 少し早 めに行って並んでいたら、私などより先輩と思われる年配の方々が多く、若い 人はごく稀なのであった。 もう少し「学成り難」くない年代の人々に聞いて もらいたいと思った。
「日本人のアイデンティティー」をテーマに、パネリストは上田宗冏(そう けい・茶道 上田宗箇流家元)、坂村健(東京大学大学院 情報学環教授)向井千 秋(宇宙航空研究開発機構 宇宙飛行士、宇宙医学生物学研究室長)、茂木友三 郎(キッコーマン代表取締役会長)、安西祐一郎(慶應義塾長)の各氏、コーディネーターはフリーアナウンサーの宮本隆治さんが務めた。
「あなたが日本人であると感じる時は?」というのが最初の質問だった。 上 田さん…朝、自然の光の中で、一時間ほど過す、その時。 坂村さん…EUの 会議などで蜿蜒と哲学の議論をしていて、なかなか本題に入らない時。 向井 さん…宇宙から、ふと日本を、故郷を探していた時。 茂木さん…50年前、コ ロンビア大学の経営大学院に入った、先生さえ否定するような活発な議論をし、 しかもそれが翌日に残らない。 それと、とんでもないものを着ているのに。 安西さん…大学の国際的な会合で、日本を代表して発言しなければならないと 思う時。 日本の原風景が頭に浮び、それが後押ししてくれる。
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