三谷幸喜脚本『わが家の歴史』 ― 2010/04/20 07:01
三谷幸喜脚本のフジテレビ開局50周年特別企画『わが家の歴史』、三夜連続 の全部を見ると8時間だったそうだ。 閑人ながらご苦労様なことに、第二夜 と第三夜を録画しておいて見た。 昭和の初期から、昭和39(1964)年まで の、事件と、有名人を、物語の中に取り込んでいるのが“ミソ”で、興味はも っぱら、そこにあった。 昭和39(1964)年は、私が大学を出た年で、春の シーズンには福岡の材木屋(?)の息子・渡辺泰輔が立教戦で完全試合をした のを観た(余談だが六大学の完全試合は、あと一人、日本テレビ・ズームイン!!サタデー総合司会のアナウンサー、2000年秋の立教・上重聡投手の対東大戦だ そうだ)。 第二夜と第三夜の時代は、まさにリアルタイムに知っている。
吉田茂(角野卓造)、手塚治虫(藤原竜也)、糸川英夫(高嶋政伸)、力道山(山 口智充)、古川ロッパ(伊東四朗)、丸山明宏(ウエンツ瑛士)、美空ひばり(相 武紗季)、升田幸三(内野聖陽)、山下清(塚地武雅)、永井荷風(石坂浩二)と いった人々が、昭和24(1949)年に博多から東京上野毛に出て来た八女家の 家族とかかわりを持つ。 有名と無名が併立しているのは、3月11日の日記に 橋本五郎さんと並んで等々力で撮った写真について書いた「併立写真老人」江 崎浮山の手法と同じだ。 18日の「日曜美術館」では森村泰昌さんが、マッカ ーサーと昭和天皇の会見の写真を、二人に扮して、大阪鶴橋の実家のお茶販売 の店内で撮った話をやっていた。 4年前とかに亡くなった父親は、戦争で出 征し、母親とともにこの店で茶を商い、歴史の中では無名の人として過した、 という。 三谷幸喜さんは、近年の歴史学が、為政者の歴史だけでなく、庶民 の生活の細部にまで関心を払っていることも、十分に意識していたのであろう。
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