全国版『ブラタモリ』賛<等々力短信 第1080号 2016.2.25.> ― 2016/02/25 06:40
NHK総合テレビの『ブラタモリ』と『鶴瓶の家族に乾杯』が好きで、いつ も見ている。 『ブラタモリ』のオープニングで流れる井上陽水の「女神」は、 「TVなんか見てないで どこかへ一緒に行こう」と歌っているけれど…。 『鶴 瓶の』を見ると、日本にはまだ家族が健在なのだと実感する。 正月には大河 ドラマの宣伝、両番組のコラボで「『真田丸』スペシャル「上田」(長野県)」が あった。 タモリは、鶴瓶の番組を「偽の人間性」を見せかけると笑う。 通 行のおばさんは、桑子アナに「真帆ちゃん、きれいになったわね、出て来た時 はイモ姉ちゃんだったのに」と声をかける。 長野入局の桑子アナ、東京外国 語大学ロシア・東欧課程(チェコ語専攻)卒業だそうだが、「熱海」で貫一お宮 の『金色夜叉』を知らなかった。 最近の「沼田」(群馬県)では、河岸段丘上 に築かれた城下町に必要なものは? 「水」と答えて学習の成果を見せていた。 上田と沼田、ともに真田氏の城、私は地図を広げ、改めて場所を確認したのだ った。
「高低差を見逃すな」「下を向け!」の『ブラタモリ』は、勉強になる。 地 形や地質、都市の成り立ちなど、なるほどと思うことばかりだ。 昨年1月の 全国版予告編「京都」で「御土居(おどい)」を初めて知った、タモリは「おい ど」ではないと。 豊臣秀吉が天正19(1591)年に京都を聚楽第中心の城下 町に改変しようと、京都の周囲に築いた総延長22.5キロの惣構(そうがまえ)、 洛中・洛外は、その内外だ。 「金沢」でも、前田氏が加賀百万石を守るため、 徳川氏との戦争に備え惣構を築き、犀川上流から辰巳用水を引いた。 北条氏 の「小田原」は、江戸の原点だった。 箱根火山の先端に城、海沿いに城下町 を築いたが井戸は塩・ミネラル分があるため(名産蒲鉾は、これで魚の脂を流 す)、早川上流から小田原用水を引いた。 日本一古い上水(飲み水)で、神田 上水の原点となった。 天正18(1590)年、秀吉は16万の大軍で小田原を囲 んだが、沼地や、堀と惣構に悩まされる。 それが多分京都の御土居と、参戦 した徳川家康の江戸の町づくりにつながった。 用水や運河の多くは今、暗渠 となっている。
都市や町の発展に、鉄道が大きな役割を果した。 「福岡」に電車を走らせ た人として、松永安左エ門の名前が出てきて、嬉しかった。 天空の城下町「沼 田」も、「道後温泉」100万人の隆盛も、電車・汽車が役立った。 「熱海」へ の来客が爆発的に増えたのは、昭和9(1934)年の丹那トンネルの開通だった。 京都府立大学の松田法子さん(生活文化・生活美学)という美人が解説してい たが、「熱海」の発展に徳川家康始め、将軍が湯を江戸城に運ばせたりして関わ る。 「奈良」文化財の維持保存についても、徳川の力が大きかったのを知っ た。 『ブラタモリ』、おすすめだ。
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