別の鉄道会社でも、新人に駅員や車掌を経験させるか ― 2025/06/26 07:08
23日発信の、小林一三の「平凡主義礼賛」<等々力短信 第1192号>に、「私の会社に入ると、工学士、法学士、電気技師も、一遍は必ず車掌運転手をさせられる。 自らが平凡な民衆の一員となって働かねばならないということが、阪神急行のモットーである。」と、書いた。 家内が中学のクラス会で、同級の男性が大学卒業後、東急電鉄に入って、戸越公園駅でホームの掃除をしていたのを、同級の女性に目撃されたという話を聞いていたので、このことも小林一三が阪急で始めたことが、東急その他の鉄道会社にも波及したのかと思った。
それで大学の同級生で、等々力短信の読者、LINEの仲間でもある、かつて帝都高速度交通営団(現・東京メトロ)に就職した友人に、駅員や車掌運転手をさせられたかどうかを、聞いてみた。 すると早速、返信があった。
「もちろん、駅員、車掌、運転手を、半年位の間に、経験させられました。 当時、駅に、簡易ベッドも無く、机の上に、蒲団を敷いて、寝させられました。」 「正社員に成ってから、(ということは、教育研修期間は正社員ではなかったのか)、簡易ベッドを設置させました。 食事当番も大変だったので、弁当造りの事業もさせました。」「懐かしい想い出を蘇えらせてくれた、等々力短信有難う」と。
新入社員から、待遇改善の提案をするまで、どのくらいの時が経ったのかわからないが、実行力のある優秀な社員だったことは、確かだろう。 その提案と実施が、小林一三式の「提案したのを、上役が自分の説にしたら、それを実行する。」だったかどうかは、わからないけれど。
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