私立学校の幸福 ― 2009/03/23 07:06
俳句の会で知り合った、高校の若い後輩のブログに、「ダジャレを言うのは、 私学の悪い癖」と言われるところがあって、笑ってしまった。 先日の朝日新 聞の見出し「ノリノリ山本山」は、私学出身者が立てたのだろうか。 連日 WBCワールド・ベースボール・クラシックを観戦中で、「サムライ・ジャパン」 が「ハラキリ・ジャパン」にならないことを祈っている。
本棚をかき回していたら、昭和42(1967)年4月に日本橋三越で開かれた 「小泉信三展」のプログラムに、一枚のメモがはさまっていた。 昭和35(1960) 年1月10日、大阪高麗橋の三越で開かれた福澤諭吉誕生125年祝賀会での小 泉信三さんのスピーチのメモだった。 高校3年生の私は、学校から遣っても らって誕生地での記念式典に参列し、祝賀会にも出たのだった。
「諸君の中にも私がお教えした方が多いと思うが、講義の多くはお忘れでし ょう。 しかし留学当時お世話になった方(横浜正金銀行ロンドン支店長畑中 氏?)の言に『私は独学で大学の課程は全て学んだが、同窓の人を持つという 喜びは味わえなかった』というのがあって、私もそれを確信する。 諸君にし ても、私にしても、慶應義塾に学んだということは、生涯の大事件である。 京 大の滝川幸辰(ゆきとき)氏がここにおられるのでお許しを願うが、同窓・社 中の友を持つということは、官学にはない、慶應義塾の、私立学校の幸福であ る。」
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