橋本武著『〈銀の匙〉の国語授業』 ― 2012/03/26 05:18
24日は交詢社で福澤諭吉協会の総会と土曜セミナーがあったので、銀座へ出 た。 教文館に寄って、広告で見ていた新書を3冊買った。 まず、22日発行 の岩波ジュニア新書、橋本武著『〈銀の匙〉の国語授業』。 昨日の短信に書い た伊藤氏貴さんの『奇跡の教室』を、ご本人が書いたものだ。 冒頭のカット に、橋本武さんの2012年の年賀状(手書きを印刷したもの)が出ていたので、こ れだけ紹介しておく。
「頌春 平成二十四壬辰年の春 橋本 武
七月の十一日で満百歳 大台に乗る春のめでたさ ホント
老いぬればあなたまかせのおらが春 こんな気持ちで春を迎へし コレモヨシ
百歳の大台に乗り視野ひろげ 茶寿皇寿から大還暦に スゴイネ
百歳のお祝ひにとていただきし おしゃれ帽子がよく似合ふとか ウレシイヨ
百歳の記念出版にしませうと 岩波からのジュニア新書に キタイシテマス」
「茶寿」「皇寿」「大還暦」が何歳かわからず、辞書を引かせられるところが 橋本武さんらしい。 エチ先生が毎日配ったガリ版のプリントは、自分が調べ た過程を生徒にも体験してもらうためだった。 大事なのは答えではなく、過 程である。 早急に答えを求めてはいけない、すぐ役立つものは、すぐに役立 たなくなる、と「はじめに」にある。 「茶寿(ちゃじゅ)」は、数え年108歳。 「茶」の字を分解すると、二つの十と、八十八になる、10+10+88=108。 「皇 寿(こうじゅ)」は、111歳。 「皇」の字の「百」を「百」に「一」が足りな い九十九とし、「王」を「一」「十」「一」から成ると解して、99+1+10+1=111。 「大還暦」は、想像通り、数え年121歳。 生まれた干支(暦)に還る第二回目。
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