天野祐吉さんの姿勢とスタイル2013/10/27 06:06

 20日の日曜日に、天野祐吉さんが亡くなった。 朝日新聞、毎週水曜日朝刊 のコラム「CM天気図」を楽しみにしていた。 16日の「CM天気図」「ささや かなアンチ広告」はもちろん、亡くなった当日20日の朝日新聞読書欄「ニュ ースの本棚」に載った「1964年に売れた本」も読んだばかりだったので、21 日朝刊の訃報にはびっくりした。 間質性肺炎、私のドラッカーについての著 作のある友人もそうだったが、長い病気との付き合いの中での執筆だったのだ ろう。

 22日の「天声人語」は、「一本の芯とユーモアが人柄と文章を貫いていた」、 「4年前、肩書が「隠居」の名刺をつくった。「隠居は、浮世のしがらみから抜 け出した自由人」であると。そして着流しの自在さで、政治や社会を飄々と切 った。偉ぶらない語り口に憂いを包みながら」と、評した。 担当の田中陽子 記者は、23日の「CM天気図」欄の「天野祐吉さんを悼む」で、「日曜夜に原 稿を書き上げ、まず妻に読んでもらうと話していた。「専門家でない人が読んで、 どう感じるかが大事」と言い、妻に「わかりづらい」「面白くない」と言われれ ば書き直した」、「やさしい表現と話しかけるようなリズムで、音や声が聞こえ てくるような文章を心がけた。詠みやすいよう視覚にもこだわった。単語はな るべく行をまたがないように、段落の最後は1字以上あけて窮屈にならないよ うにした。」、42度の熱で緊急入院した15日も病院にパソコンを持ち込み「「天 気図は絶対休まない」と言ったという天野さんは、自身の都合では一度も休載 しないまま、1132回で連載を終えた。」と、書いた。

 私は毎日の<小人閑居日記>を、天野祐吉さんの姿勢とスタイルをどこかで 意識しながら書いてきた。 その証拠には、2011年 8月5日の「コマーシャ ルの「気になる」女優」や、今年の9月25日の「トヨタ自動車CMの「意味 深」」などは、明らかに「CM天気図」の分野にまで手を伸ばしている。 今後 も、天野祐吉さんを目標に書き続けていきたい。