ルオーとローランサン ― 2006/06/07 07:21
4日の日曜日、「ルオーとローランサン パリの踊り子たち」という展覧会を、 松下電工汐留ミュージアムで見てきた。(7月9日まで) ここは所蔵してい るルオー作品を核にして展覧会を企画している。 今年の12月から来年2月 までも「ルオー 伝説的風景」展が予定されている。
ルオーとローランサン、一見異質のようだが、二人とも生涯にわたって「踊 り子」を描き続けている、という。 20世紀の初めのヨーロッパを、セルジュ・ ディアギレフが主宰したロシア・バレエ団が席捲した。 パリを本拠にしたそ の活動に、ルオーとローランサンが関わっている。 ルオーは『放蕩息子』、ロ ーランサンは『牝鹿』の、舞台デザインと衣装を手がけたのだ。 それぞれの 舞台装置の模型が展示してあったが(これがかわいらしくて、わかりやすい)、 『放蕩息子』の背景など、ルオーの油絵のあの塔が特徴的な静かな聖書の風景 そのものが広がっていた。
ルオーのものは、出光美術館や清春白樺美術館から、諸橋近代美術館からは ずばり「ロシアバレエ団のダンサー」が来ている。 ローランサンは、蓼科の マリー・ローランサン美術館の所蔵品がたくさん来ていて、想像していたより ずっと充実した展覧会だった。 ルオーのファンとしては大満足だったし、ロ ーランサンもきれいだった。
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