日本人に足りないもの、世界が求めるもの ― 2008/09/28 07:47
「いま日本人に足りないと思う要素」という質問があった。
向井さん…自己主張。 そして他人の主張も聞くこと。 自信に欠けている ので、自分自身の良さ、美しさ、相手との違いを見つける必要がある。 茂木 さん…議論のキャッチボールが、日本人は下手。 民主主義が育ちにくい。 依 頼心が強いのも問題だ。 自国に対しての誇りがないと、外国で信用されない。 安西さん…若い人に、勇気と元気が足りない。 いまグローバルな資本主義の “黒船”がやって来ている。 大人も、勇気と元気を持たないといけない。
「世界は日本に何を求めているか」
坂村さん…何も求めていない。 哲学なしに出来る、形から入る方法論で、 日本独自のモノを作って行く。 福沢の「有形において数理学」、これは完全に 身につけた。 精緻化して、安定させていくのが日本人は得意で、例えばケー タイの精密な構造や機能、折り曲げる技術など、世界に出している。 リード してくれというようなことは求められていないので、無理する必要はない。 感 性で対応。
(少しあとの所で)茂木さん…グローバル・スタンダードは全て欧米発だ。 例えば環境や食料については、日本発があっていい。 リーダーシップを取る べきだし、積極的に行動すべきだ。
上田さん…四季の微妙な変化に対する感性、茶道で露地という庭に、落葉の 触れ合う音を聞くというような美意識は、世界にない。 自信を持ってもらい たい。 生け花なども、欧米ではどこから見ても美しいアレンジメントをつく る。 日本は、削ぎ落とす。 シンプルさに、欧米人が感動し、その神秘性に 憧れを感じる。 日本家屋のようなあいまいな空間にやすらぎを感じるヨーロ ッパ人が出つつある。 彼等にもインターネットで、畳や茶道具が安く手に入 る時代になった。
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