古今亭菊六の「幇間腹」 ― 2009/12/02 07:19
11月26日は、第497回の落語研究会だった。
「幇間腹」 古今亭 菊六
「転宅」 橘家 文左衛門
「鴻池の犬」 柳家 さん喬
仲入
「禁酒番屋」 柳家 花緑
「宮戸川」(下) 柳家 小満ん
古今亭菊六、円菊の弟子、平成21年度NHK新人演芸大賞を受賞したという。 つるつるに剃り上げた頭が、薄鼠色の着物と同色だった。 すっきりとした姿 形、やや垂れ目、膝を曲げて出て来る。
「幇間腹」、伊勢屋の若旦那は洒落がきついという話に、杯洗(?)に酒をた っぷりついで、金貨が沈めてある。 飲んだら、足袋のこはぜで、大野屋の十 三文半。 頼みたいことがある、凝っているものがあるというので、幇間の考 えたのは、まず馬。 馬に乗って、塀みたいな所を飛び越える。 若旦那は、 馬とは別に、落っこった。 つぎは、ゴルフ。 あなたは偉かった。 球を穴 に入れて失くさないように、あっちに打ったり、こっちに打ったりした。 針 と聞いて、♪♪タカタカタンタン、裁縫か、芸者衆の袖のほころびとか縫おう として…。
芸者衆は呼ばない、幇間ただ一人、鍼とわかって、「打つ日を決めましょう」、 「いい日鍼打ち」、ハリー彗星の来た日、となる。 こうした細かいクスグリに、 若手らしい工夫があって、菊六の「幇間腹」、それなりによかった。
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