ブッダの誕生日考 ― 2010/04/12 06:52
〈灌仏会遠きインドの赤い土〉なんて句を出したために、「灌佛(花祭・花御 堂)」の季題研究後の雑談で、主宰からブッダの誕生日はインドでも4月8日 なのか、どんな季節なのだろうか、というご下問があった。 答えられる訳は ない。 いずれインドに強い昌平さんに訊いてみましょう、ということになっ た。
インターネットを探すと、ブッダの生没年でさえ、諸説あり、紀元前463年 ~383年、紀元前560年~480年などとあって、ともに80歳という勘定にな る。 誕生日の特定など、さらに困難なのだろう。 阪急交通社の「インド基 本情報」には、祝祭日である仏陀誕生日が、2010年は5月28日と書いてあっ た。 インド旅行には、晴天がつづく乾季(10月~3月)がベスト・シーズン で、気温は25度程度と過しやすく、おすすめという。 7月~9月は雨季、ブ ッダの誕生日を含むと目される4月から6月は最も暑い季節、暑期だそうだ。
ブッダは、北部インド(今のネパール)のターライ盆地にあったカピラ城で、 釈迦族の王族の長子としてお生れになった。 母のマーヤー夫人はある日、天 から6本の牙を持つ白い象が降りて来て、お腹の中に入る夢を見た。 そして、 出産のために里帰りする途中で立ち寄ったルンビニ園の庭で休息中、無憂樹 asoka treeの花を手折ろうとしたところ、右脇の下からブッダが生れた。 ブ ッダは誕生と同時に四方に七歩ずつ歩いて、右手で天を、左手で地を指し、「天 上天下唯我独尊」と、おっしゃった。 その時、小鳥は歌い、大地は振動し、 甘露の雨を降らして、ブッダの誕生を讃えた、と伝えられる。
それで思い出したのだが、馬場の家の言い伝えというか、父親の一つ話に、 それは「天上天下唯我独尊」ではない、というのがあった。 中学時代に漢文 の先生に教わったらしい。 ブッダは「スラーメーラヤ・マッジャパーナーダ・ シッカーパダム」と、言われたというのだ。 ブッダは、インドは、カピラヴ ァストゥ国の人であったから…。
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