「鷹」と「石蕗の花」の句会2007/11/19 07:50

 15日は『夏潮』渋谷句会。 季題は「鷹」と「石蕗(つわ)の花」。 出席者 がいつもより少なかったのは、「鷹」が難題だったからかもしれない。 そうい えば「鷹」、なかなか見る機会がない。 私の出したのは、つぎの七句。

 鷹の目を見れば心底(しんてい)見透かされ

 ついと来てふわりと鷹の止まりけり

 鷹の目も鷹匠の目も鋭くて

 ちまちまと人暮す町鷹は舞ふ

 宵の雨上がりし光石蕗の花

 三代の手習ひの師や石蕗の路地

 藩黌の敷台広し石蕗の花

 近頃まれな好結果であった。 万事に一喜一憂しないことにしているのだが、 名乗りでは、ちょっぴり嬉しい声を出していたのでないかと思う。

このうち、闇から闇に葬られ、本来こんなところに登場しない句は、つぎの 二句だった。

 鷹の目を見れば心底(しんてい)見透かされ

 三代の手習ひの師や石蕗の路地

 「石蕗の花」の季題で「石蕗の庭」では咲いていないという評があったので、 「路地」も同じく駄目なようだ。