手間をかけ心を込めて作っているか2013/05/24 06:35

 菓子といえば、ホルトハウス房子さんの選択を見ても、老舗の伝統の力を感 じる。 手間をかけた少量の手作りか、大量生産か。 手作りで売れているも のが、デパートに出るようになって、味の落ちることもあろう。 もっともら しい店名を付けたり、いかにもそれらしい意匠や包装をして、デパ地下や駅ナ カに登場する店があるが、どうもいただけない。 ケーキも同じだが、私はい つも「ちゃんと作っているか」と言う。 食べ物屋もそうだが、特に「脱サラ 風」を排す。 最近はバックに大資本の影がチラチラするものもあるけれど。  実は、銀座の空也も、若い後継者の考えなのだろうか、品川の駅ナカに「空い ろ」という店を出している。 一度、買ってみたが、感心しなかった。

長年、麹町「鶴屋八幡」(本店は大阪)の生菓子を、落語研究会の土産にして きた。 落語研究会が始まった頃からで、母が喜んでいた記憶もあるから、か れこれ40年以上になる。 だから手間を惜しまず、心を込めてつくっている 和菓子の美味しさ、四季折々の季節感を盛り込んだ色と形の美しさは、よく承 知している。 以前、1月後半の菓子の写真をこのブログに出したことがあっ た(2009.1.28.)。 その名も、梅暦/雪ウサギ/若松/花椿/鴬餅/織部上用 (他に花びら餅があった)。 麹町に和菓子屋さんの多いのは、裏千家の東京道 場が二番町にあった(平成7年市谷加賀町に移転)からなのだろう。 歴史と 伝統文化の厚みには、あなどりがたいものがある。