「日永」と「桜餅」の句会2017/04/18 07:06

 13日は、『夏潮』渋谷句会、会場の並木橋のリフレッシュ氷川の明治通りの 街路樹は「しだれ桜」、大分刈り込んでしまっているが、まあ何とか咲いている。  兼題は「日永」と「桜餅」、本井英主宰が体調不良で珍しく欠席、後選(あとせ ん)をしていただくことにした。 私が出したのは、つぎの七句。

始発にて参りし奈良の日永かな

横丁で飼はれる猫や日の永き

永き日を吟行句会小宴と

西伊豆に育ちし葉とや桜餅

桜餅葉ごと食ふ人食はぬ人

この橋を渡りあの店桜餅

美はしき月に生れて桜餅

 私が選句したのは、つぎの七句。

久闊の友を囲みて遅き日を      さえ

駅一つ前より歩く日永かな      真智子

一畝を残して休む日永かな      善兵衛

嵐電を乗り継いでゆく日永かな    裕子

老いてなほ妹は妹桜餅        なな

歌作り忘れし母と桜餅        淳子

行き交へる船を眺めて桜餅      裕子

 私の結果は、互選が、<始発にて参りし奈良の日永かな>をななさんが、< 桜餅葉ごと食ふ人食はぬ人>を幸雄さん、<この橋を渡りあの店桜餅>をさえ さん、<美はしき月に生れて桜餅>を耕一さんが、それぞれ採って下さって、 計4票だった。  主宰の後選を頂いたが、私は<この橋を渡りあの店桜餅>の一句だけであっ た。