「卯波」と「新樹」の句会2017/05/14 06:31

 11日は『夏潮』渋谷句会だった。 だいぶ暑くなってきて、6時前に会場の 渋谷区リフレッシュ氷川に着いても、まだ明るい。 季節が明らかに変化して いる。 兼題は「卯波」と「新樹」、私はつぎの七句を出した。

闇に白く砕けて卯浪寄せつづけ

岸近く進み卯浪に揺さ振られ

卯浪寄せラーメン屋の旗ばたばた

新樹下整列し行く防大生

ことごとく新樹なりけり無人島

婚礼の記念写真や新樹下

おんぶお化けもたれくるよな新樹かな

 私が選句したのは、つぎの七句。

雲割つて高度下げれば卯波かな      英

突堤は舳(ミヨシ)の如し卯波寄せ    和子

煌めきの中より卯波生まれけり      孝治

キャンパスの新樹たのもし集ひたる    さえ

子の声の高く透りて新樹晴        和子

宮参りの嬰(やや)白づくめ新樹光    なな

橋ひとつ架り一亭渓新樹         なな

 私の結果。 <闇に白く砕けて卯浪寄せつづけ>を英主宰、<岸近く進み卯 浪に揺さ振られ>を孝治さん、<新樹下整列し行く防大生>を幸雄さんと耕一 さん、<婚礼の記念写真や新樹下>を孝治さん、エイャッと出した<おんぶお 化けもたれくるよな新樹かな>を新加入の正紀さんが採ってくれた。 主宰選 1句、互選5票、計6票。 まずまずというところだったが、男性票ばかりな のはなぜだろう。

 主宰選評。 「卯波」は、風。 <闇に白く砕けて卯浪寄せつづけ>…なる ほどである、夜も風がおさまらず、灯火に突堤へ出ると、闇に目が慣れてきた、 島泊りの夜を思わせる。