枇杷の会、鎌倉・二階堂界隈吟行2018/06/28 07:01

 23日、梅雨らしい雨の中、枇杷の会、鎌倉・二階堂界隈吟行に出かけた。 12時30分の鎌倉駅東口集合だったが、雨にもかかわらず、北鎌倉の駅は紫陽 花見物の人でごった返していたし、鎌倉もかなりの賑わいだった。 歩きの予 定を変更して、「大塔宮」(鎌倉宮)行のバスで終点まで行く。

 護良(もりなが・もりよし)親王を祀り、建武中興六百五十年記念などいう 説明の見える鎌倉宮に一礼して、永福寺(ようふくじ)跡へ。 鎌倉の山裾の 茂りが半端でない、自然の活力に溢れている。 ところどころに、色とりどり の紫陽花が咲いて、雨に打たれている。 永福寺は鎌倉時代初期、源頼朝が奥 州合戦で死んだ源義経・藤原泰衡をはじめとする数万の怨霊を鎮め、冥福を祈 るために建立した。 鎌倉中心部からは山蔭で、鬼門の方向ということなのだ ろうか。 中尊寺の二階大堂、大長寿院を模して、苑池を中心とした浄土庭園 の西岸に、二階大堂を中に南北に阿弥陀堂、薬師堂の翼廊が、調査で確認され た。 長らくススキの生える湿地だったそうだが、国指定史跡となってから、 土地の公有化、さらには復元整備工事が進められて、昨年6月、三つの建物の 基壇(基礎)と苑池が復元され、公開されている。 永福寺跡周辺が「二階堂」 と呼ばれているのも、この建物が由来となっている。

 永福寺跡から、二階堂川に沿って、さらに谷戸の奥に進むと、鎌倉虚子立子 記念館がある。 本日の句会場である。 平成13年9月、高浜虚子の孫で、 星野立子の娘、星野椿を代表に、その長男星野高士を館長に開館した。 日本 の伝統、俳句の素晴らしさを、沢山の人に伝えたいと、虚子や立子、虚子山脈 の、四季にそくした直筆の作品を展示している(来館は、要事前連絡)。