「女」の諺、成句、慣用句2024/05/11 07:01

 8日にようやく決着した六大学野球春季リーグ戦の慶立戦だが、応援団長は慶應(応援指導部だが)も、立教も、女性だった。 男女平等、ジェンダーフリーをテーマにしているかと思われる朝ドラ『虎に翼』(吉田恵里香・脚本)、第5週の題が「朝雨は女の腕まくり?」だったのは、5月6日に書いた。 第6週は「女の一念、岩をも通す?」だ。 それで初めから振り返ると、第1週「女賢くて、牛売り損う?」、第2週「女三人寄れば、かしましい?」、第3週「女は三界に家なし?」、第4週「屈み女に反り男?」と、みな聞いたことのある諺や成句だ。 「屈み女に反り男?」は、女性は少し控えめにうつむいているのが美しく、男性は胸を張って堂々としている姿がよいということだそうだ。

 そこで、『広辞苑』で「女」から始まる、諺、成句、慣用句を拾ってみた。 昔から使われてきた言葉だから、全体的にジェンダーフリーとは相容れないものが多く、猪爪寅子(ともこ)には「はて!」と顔を顰められそうだ。

「女の足駄にて造れる笛には秋の鹿寄る」…女の色香に男はまよいやすいことのたとえ。
「女の髪の毛には大象も繋がる」…[五苦章句経]女の色香にはどんな男もまよいやすいことのたとえ。
「女の腐ったよう」…柔弱で煮え切らない性質の男の形容。
「女の知恵は後へ回る」…女は知恵のまわりがおそく、事が終わってから出る。
「女の鼻の先知恵」…女は目先のことしか考えない意。女の鼻先思案。女は鼻の先。
「女の目には鈴を張れ」…「男の目には糸を引け、女の目には鈴を張れ」男の目は細く鋭いのがよく、女の目はぱっちりしたのがよい。
「女は氏無うて玉の輿」…女は家柄がいやしくても、容姿や運次第で富貴の人の妻になれる。氏なくして玉の輿。
「女は門開き」…天鈿女命(あめのうずめのみこと)が舞を舞って岩屋の戸を開いたという故事から、女は縁起がよいものという意。
「女は化け物」…女は化粧や着物次第で美しく変わるの意。
「女寡(やもめ)に花が咲く」…夫に先立たれた女はかえって身ぎれいになり、世の男にもてはやされること。
「女を拵える」…情人として女を持つ。

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