「サイキングアップ」って、何?2008/02/22 07:52

 「サイキングアップ」という言葉をご存知だろうか。 私は知らなかった。 psyching up と、書くらしい。 19日放送の「爆笑問題のニッポンの教養」 File 028「スポ根なんていらない?」に出て来た。 高妻(こうづま)容一東海大 教授、スポーツ心理学、メンタル・トレーニング界の第一人者だそうだ。 メ ンタル・トレーニングの始まりは、意外にも旧ソ連なのだそうで、オリンピッ ク選手などがやっていたのが、70年代に欧米に入り、1985年頃に日本に来た。  高妻教授は、アメリカに留学して、目からウロコが十枚ぐらい落ちたという。  空手をやっていたが、怒られない、褒められる、ここまで褒めていいのかとい うほど褒める。 それまで、日本は「根性、根性、根性」だった。 5,000以 上のチームの指導をして、データを集め、日本人向けのメニューを開発して、 トップ・アスリートたちの絶対的支持を受けているのだそうだ。

 そこで「サイキングアップ」というのは、スポーツ心理学的テクニックの一 つ。 リラクゼーシュンの反対の行為で、試合前、プレッシャーや失敗に対し ての緊張や不安を感じていたり、モチベーションが低下していたり、リラック スし過ぎたりしている時に、音楽や体を使って気持を意識的に高めていくテク ニックだという。

言われてみれば、よく見ている。 高見盛が顔をバンバン叩き、拳を握って 気合を入れたり、サッカーやラグビーの選手が円陣を組んで、声を掛け合った り、大声を出したりして、チームワークを高め、気持の「乗り」をつくる、あ れだ。 オール・ブラックスの戦いの踊りも、戦国時代の出陣前の「エイ、エ イ、オー」も、そうだろう。 言葉は知らなかったけれど、「サイキングアップ」 は昔からあった。