BRBの瀧川鯉昇落語会2010/07/19 05:44

 16日、銀座8丁目の倶楽部BRB(Blue Red & Blueは慶應の旗の色)で、 瀧川鯉昇落語会があった。 1月10日の日記に書いた「50年前、大阪での福 沢先生誕生記念祭」の縁で、2月25日にここで行われた池田光さんの講演を 聴きに行き(その話は日記に書いていなかった)、この落語会に誘われたのだっ た。 毎月、国立小劇場の落語研究会に通っている仲間3人も誘って、一緒に 参加した。

 早めに会場に行くと、シャツ姿のおっさん、鯉昇師匠がもういて、しばらく 話す。 高座で見せる強面の顔と違い、気さくに話してくれる。 噺家さんと こんな形で話したのは、前に一度三遊亭歌武蔵と話したことがあっただけだ。  企画なさった方が「馬場さんは、落語研究会の第一回からの定連で」と紹介し た。 噺家さんに「落語研究会」の威力は抜群で、鯉昇さんあたりでも恐れ入 ってしまう。 前座の頃、プロデューサーの白井(良幹)さんに、ふだん演ら ない噺をやれと言われ、「てれすこ」を演って失敗したのを思い出すと言う。 仲 間の一人が、少し前、ビックカメラで鯉昇ご夫妻を見かけていたのも、話を弾 ませた。

 一席目は「武助馬」。 落語業界は40年~50年ぶりのブームで、いろんなと ころに呼ばれる。 ある消防署に呼ばれて、消防署だからと「二番煎じ」を演 った。 まるで受けない、ぜんぜん笑わないのだ。 あとで署長さんたちに訊 くと、以前、火事で出動した時、消防車にぶら下がって行く署員が、歯を見せ て笑っている、不謹慎だという苦情の電話があった。 以来、この消防署では 笑わないようにしているのだという。 実は笑ったのではなく、単なる出っ歯 だったのだそうだが…。

浜松の出身だ。 昔は、電波が箱根山を越えてこなかった(?)。 天気予報 も、その天気が過ぎてから、届く状態だった。 中学2年生、浜松では金曜の 夜6時に放送される「シャボン玉ホリデイ」という番組が好きだった。 英文 和訳の試験で「ホリデイ」という問題が出、「金曜日」と答えて、職員室に呼ば れて言われた。 「今後浜松から出ないなら、正解」と。 仲間のシカ芝居で「俊寛」をやったことがある。 幕が開いて、たちまち閉 まった、「瞬間」だった。 舞台には暗転小僧というものが出るのだそうで、と 「武助馬」に入る。