西村淳さんの『身近な物で生き残れ!』 ― 2012/11/03 06:28
新潮社のPR誌『波』の古いのを整理していて、面白いものを見つけた。 南 極料理人という肩書(「料理人」は、あなどりがたい)の西村淳さんの、『身近 な物で生き残れ!』あなたを救う南極観測隊流サバイバル・テクニックという 連載である(2007年9月号から一年間)。 コーチはじめさんのイラストが抜 群にわかりやすく、このイラストがなければ、私も見逃していただろう。 東 日本大震災より三年以上前の連載で、2008年9月に新潮文庫に入っている(文 庫にイラストのあらんことを…)。 被災された方で、これを読んだ方がいたら、 ずいぶん役に立ったのではないか、と思われた。
西村淳さんは1952年北海道留萌市生れの海上保安官で、第30次南極観測隊、 第38次南極観測隊ドーム基地越冬隊に参加、外部からの補給が期待できない 延2年8か月の生活を経験し、サバイバル技術を磨いた。
明日起こるかもしれない巨大地震といわれていた明日が来て、あらゆる家具 は移動し、倒れ、粉砕され、ガラス類はすべて割れて、ゴジラが大暴れした状 態になったとしよう。 人間、唖然呆然としてしまうのは当り前だが、悲嘆に くれて日常活動をやめてしまう人より、「あらら、こうなっちまったか。まずど うするか、お茶でも飲んでから考えるか」と、一度心をリセットして、その後 の処理に当る人の方が、格段に立ち直りパワーが強い、という。
親父たるもの、男権・父権復活はこの時とばかり、非常食糧・グッズを取り そろえた防災バッグを最近東急ハンズで購入していたことを神に感謝しつつ、 懐中電灯も、その中に入っていたことを思い出す。 だが防災バッグは、ゴジ ラの大暴れの下に埋もれていて、片付けて取り出すだけで一週間はかかるだろ う。 嗚呼…。
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