「三浦按針はガリバーのモデル?」2024/03/31 07:28

3月22日に書いた「三浦按針研究、中村喜一さんのサイト「按針亭」」に、「三浦按針はガリバーのモデル?」というのがある。 ジョナサン・スウィフト(Jonathan Swift)著『ガリバー旅行記』の第3部第11章の、ガリバーは三浦按針(ウィリアム・アダムス)がモデルだという説があるというのだ。 物語のガリバーは、1709年5月に江戸湾(東京湾)の湾口Xamoschiに上陸して、江戸に向かい、そして長崎からオランダ経由でイギリスに帰った。

 その説は、日本上陸地のXamoschi(ザモスキ)は、Kannonsaki(観音崎)であるというのだ。 観音崎は、現在の神奈川県横須賀市鴨居の一部で、三浦按針が徳川家康から与えられた領地の逸見に近く、浦賀からだとさらに近い所にある。

 朝日新聞は2020年6月12日から毎週金曜日(一面全面の)夕刊小説に、ジョナサン・スウィフトの『ガリバー旅行記』Gulliver’s Travelsを柴田元幸訳、平松麻挿絵で、連載した。 それを読んで、2021年の2月4日から10日まで、少し書いたことがあった。

ジョナサン・スウィフトと福沢諭吉<小人閑居日記 2021.2.4.>
『ガリバー旅行記』の風刺とアイルランド<小人閑居日記 2021.2.5.>
小人国でのガリバーの自然の欲求<小人閑居日記 2021.2.6.>
リリパット国の二大問題<小人閑居日記 2021.2.7.>
ガリバー強敵隣国の侵攻を阻止<小人閑居日記 2021.2.8.>
お后様の宮殿火事をガリバーが消した方法<小人閑居日記 2021.2.9.>
スカトロジー、『陰翳礼讃』の厠、三上<小人閑居日記 2021.2.10.>

 『ガリバー旅行記』に日本が出てくるということは聞いていて、楽しみに待っていたのだが、案外短いものだった。 その話は、また明日から。

小人閑居日記 2024年3月 INDEX2024/03/31 07:40

小泉信三さん関係、拙稿一覧(その1)<小人閑居日記 2024.3.1.>
小泉信三さん関係、拙稿一覧(その2)<小人閑居日記 2024.3.2.>
小泉信三さん関係、拙稿一覧(その3)<小人閑居日記 2024.3.3.>
小泉信三さん関係、拙稿一覧(その4)<小人閑居日記 2024.3.4.>
柳亭左ん坊改メ柳家小太郎の「道具屋」<小人閑居日記 2024.3.5.>
「与太郎」さん、「見習うべき人間像」<小人閑居日記 2024.3.6.>
五街道雲助の「千早ふる」<小人閑居日記 2024.3.7.>
三遊亭萬橘の「棒鱈」前半<小人閑居日記 2024.3.8.>
三遊亭萬橘の「棒鱈」後半<小人閑居日記 2024.3.9.>
三遊亭遊馬の「味噌蔵」前半<小人閑居日記 2024.3.10.>
三遊亭遊馬の「味噌蔵」後半<小人閑居日記 2024.3.11.>
入船亭扇遊の「鰍沢」前半<小人閑居日記 2024.3.12.>
入船亭扇遊の「鰍沢」後半<小人閑居日記 2024.3.13.>
慶應志木高校75年記念式典<小人閑居日記 2024.3.14.>
『家康の世界地図~知られざるニッポン“開国”の夢』<小人閑居日記 2024.3.15.>
家康の対外政策ビジョン<小人閑居日記 2024.3.16.>
ポルトガルからオランダへ、さらにイギリスも<小人閑居日記 2024.3.17.>
スペイン航路に参入する、貿易立国の夢<小人閑居日記 2024.3.18.>
『世界ふしぎ発見!』「家康、天下統一の秘策はベトナムにあった」<小人閑居日記 2024.3.19.>
NHKスペシャル「戦国~激動の世界と日本」も書いていた<小人閑居日記 2024.3.20.>
 短信 『池大雅―陽光の山水』展<等々力短信 第1177号 2024(令和6).3.25.>3/21発信
三浦按針研究、中村喜一さんのサイト「按針亭」<小人閑居日記 2024.3.22.>
18世紀後半、日本文化の大変化<小人閑居日記 2024.3.23.>
田沼意次と「江戸打ちこわし」<小人閑居日記 2024.3.24.>
林望さんの「福沢にとっての『女性』」<小人閑居日記 2024.3.25.>
「人生家族の本(もと)は夫婦に在り」<小人閑居日記 2024.3.26.>
福沢の雄弁な『男女交際論』<小人閑居日記 2024.3.27.>
男女の交際、肉交と情交を論ず<小人閑居日記 2024.3.28.>
「ボール表紙本」、福沢の女性論を批判<小人閑居日記 2024.3.29.>
西澤直子教授は、林望先生に『好色一代男』を教わった<小人閑居日記 2024.3.30.>
「三浦按針はガリバーのモデル?」<小人閑居日記 2024.3.31.>