慶應の鶴岡キャンパスTTCK ― 2010/03/24 06:32
「海坂藩」の城下町、山形県鶴岡市に慶應義塾大学のキャンパスがあること を、ご存知だろうか。 私も存在こそ知っていたが、何をやっているのか、さ っぱり分からなかった。 『慶應義塾史事典』でも「学術事業連携室」の項目 に、チョロッと出て来るだけだ。 2001年4月の開設だから、もう9年になる のに…。 ホームページなどで、少し調べてみた。
慶應義塾が山形県や庄内地域の市町村と連携して設置した慶應義塾大学鶴岡 タウンキャンパスである。 事務室は鶴岡市馬場町にある。 その中核を成し ているのが先端生命科学研究所(IAB)で、その所長が冨田勝環境情報学部教 授・医学部教授(兼担)、バイオとITを組み合わせたまったく新しい生命科学、 システムバイオロジー研究・メタボローム解析の分野の第一人者。 作曲家・ 冨田勲さんのご子息だ。 慶應義塾大学工学部数理工学科を出て、カーネギー メロン大学コンピューター科学部大学院の修士課程・博士課程を修了した。 昨 年、「バイオテクノロジーとITの融合、および医療・食品・環境・エネルギー 分野における先駆的な研究成果」で慶應義塾の福澤賞を受賞した。
鶴岡タウンキャンパスでは、慶應義塾大学の学生を対象とした「生命先端科 学プログラム」などの実験実習を伴う教育も行っている。 先端生命科学研究 所(IAB)では、最先端のバイオテクノロジーを用いて生体や微生物の細胞活 動を網羅的に計測・分析し、コンピューターで解析・シミュレーションして医 療や食品発酵などの分野に応用している。 同研究所はこのようにITを駆使 した「統合システムバイオロジー」という新しい生命科学のパイオニアとして、 世界中から注目されているという。 3月13日には鶴岡市のホテルで「がん 医療の未来~鶴岡発 がん研究の最前線~」という公開セミナーがあって、鶴岡 で生まれた、がん研究に貢献する最新解析技術、いま研究が始まったがん医療 の画期的な診断技術、これからの社会でのがん医療の変化、がん検診の最新事 情などについて、解説したそうだ。 冨田勝さんは、慶應義塾大学発のバイオ ベンチャー、HMT社(ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(株))の 創設者で取締役でもある。
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