「中国二千五百年の歴史」を総合的俯瞰的に見る2020/10/19 07:01

 女性詩人の方に脱線したけれど、井波律子さんの『奇人と異才の中国史』を読んでいて、自分がまったく中国の歴史を知らないことに、あらためて気づかせられる。 「中国三千年の歴史」というけれど、最初の「孔子」が紀元前551年生まれ、最後の「魯迅」が1936年没、二千五百年という勘定になる。 その前には、古代の殷や周があったらしいが…。

 この本は、年代順に書かれている。 大きく、I 古代帝国の盛衰 II 統一王朝の興亡 III 近代への跳躍 の三章の構成だ。

 I 古代帝国の盛衰 I-1すべての始まり―春秋・戦国・秦・漢 I-2乱世の英雄と批評精神―三国・西晋 I-3 花開く貴族文化―東晋・南北朝
 II 統一王朝の興亡 II-1 政治と詩の世界―唐・五代 II-2 新しい知識人たち―宋 II-3 世界は広がり思想は深まる―元・明
III 近代への跳躍 III-1 王朝交替期を生きぬく―明末清初 III-2 歴史と芸術をみつめなおす―清 III-3 西洋と向き合って―清末・民国初期

 私が名前を知っていた人が、どこに入るのか、書いておく。
 I-1 孔子、荘子、秦の始皇帝、漢の高祖、司馬遷、(他、未知3名) I-2 曹操、諸葛亮、華佗、竹林の七賢、(他1名) I-3  王羲之、陶淵明、(他4名)
 II-1 則天武后、李白、顔真卿、白楽天、(他3名) II-2 王安石、徽宗、(他4名) II-3 鄭和、王陽明、(他5名)
 III-1 なし(6名) III-2 なし(6名) III-3 林則徐、秋瑾、魯迅、(他2名)