夫婦愛の写真集“Reiko’s Garden” ― 2025/02/14 06:59
大塚宣夫さん、青梅と、よみうりランドの慶友病院を経営する慶成会の会長、この日記ではおなじみの慶應志木高校の同級生である。 その大塚さんが、三冊の写真集“Reiko’s Garden”を送ってくれた。 裏表紙には、my k.u.hosp.とあるが、表紙の題字とともに、奥様の玲子さんの筆跡かと思う。 ハードカバーにせず、手頃な厚さの三分冊にした配慮も好ましい。 青梅の病院開設45年目、よみうりランドも20年目、当初から入院している方とご家族が一緒に散歩できるような庭をつくろうと、宣夫さんがまったく素人の玲子さんに「丸投げ」し、玄関に飾る花から始めて30年余、その熱心な研究心と絶えざる努力によって、慶友病院といえばその庭の大きさと内容の豊かさで名を馳せるまでになったという。
その「庭に何と多くの患者様とご家族が訪れ、人生の最晩年のひとときを一緒に過ごされたことか。そればかりか患者様が亡くなったあとも庭を訪れ、思いに浸るご家族の姿は今も絶えることがない。これぞ私が目指した病院の姿である。/この写真集こそはその活動の証左であり、我が妻として、というよりも我が最強のパートナーとしての玲子の活動に心からの感謝を捧げたい。玲子、本当にありがとう。」と、宣夫さんは「はじめに」に書いている。
写真と文は、玲子さんである。 「いつもどこかが花盛り!」をモットーに、遊歩道、北花畑、西花畑の3ヶ所を使い、ナノハナ、ヒナゲシ、コスモスと回していた。 春のナノハナ畑がショボショボになってきた。 市販の野菜種を同じ畑にまき続けると、連作障害で育たなくなる。 自家採種を7年繰り返すことで、その地に合った固定種を作ることができると聞いて、堆肥も入れない自然栽培で、4年前から自家採種に切り替えた。 今年のナノハナは慶友育ち4代目、あと3年で慶友オリジナルの菜の花種が出来る。
ヒナゲシ、赤いケシの種を遊歩道にまいている。 ケシの花はフランス語で“コックリコ”、<ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟(コクリコ)我も雛罌粟 与謝野晶子>
今年は不順な天候で、7月、長期の低温と日照不足でヒマワリが半分枯れ、8月になると今度は極端な酷暑が続いた。 気候が激しく変動する状況では畑を一種類で埋め尽くすのはリスクが大きいと考え、西花畑の半分は従来通りコスモス等の種まき花壇とし、残りの半分は多種の宿根草を組み合わせた英国風ナチュラルボーダーガーデンにした。 夏に先駆けて咲くジャーマンアイリスやギガンジウム、タチアオイ等大ぶりの花の間を、早くもキャットミントや白蝶草等が一面を埋め尽くし、やがてダリアや宿根ヒマワリが咲いてくるだろうという。
花壇の植え替えは春を迎える大事な作業、毎年3月にはハボタンを抜き、チューリップの芽に気をつけながらパンジー、ヴィオラ等を植え込む。 ところが近年、この時期にパンジーの入手が難しくなった。 寒さに強いように改良され、主に秋に出荷されるようになったからだ。 パンジーは和名三色スミレ、春の代表花スミレの仲間なのに…、そのうち秋の花になるのか。
桜100本を目標に、桜の季節を長く楽しもうと、八重桜、まめ桜、大島桜、しだれ桜等も加えてきたが、いろいろな事情で100本には到達していない。 庭も10年を経ると、成長した樹木が込み合ってきて、整理を余儀なくされる。 10年間一度も花も実もつけないレモンの木の前で「もう切ってしまおうか」と植木屋と話をしていたら、突然花が咲き実を3個つけた。 ここ何年も背ばかり高くなってピンクの花をチラホラしかつけないミズキに、一発ハッパをかけようかと思っている。
コメント
_ 赤松 晋 ― 2025/02/14 10:46
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。